ナルコレプシー治療薬を巡り、ルンドベックがアルケメスを上回りアバデル買収合戦に参入

ナルコレプシー治療薬を巡り、ルンドベックがアルケメスを上回りアバデル買収合戦に参入

製薬業界でM&Aの争奪戦が勃発:LundbeckがAvadel Pharmaの買収を巡りAlkermesに対抗提案

製薬業界で新たなM&Aの争奪戦が勃発しました。Lundbeckは、睡眠障害であるナルコレプシーの承認済み治療薬を持つAvadel Pharmaの買収を目指し、Alkermesが合意した提案を上回る対抗提案を行いました。

Lundbeckによる非要請の買収提案

Lundbeckの非要請の提案は1株あたり23ドルであり、これはAvadelとAlkermesが先月発表した合併契約で合意した1株あたり20ドルを上回るものです。Alkermesとの合意は総額約21億ドルとされていました。

主要資産「Lumryz」の価値

AlkermesとLundbeckが狙うのは、既存のナルコレプシー治療薬オキシベートの徐放性製剤であるLumryzです。Lumryzは今年、最大2億7500万ドルの売上を予測されています。

Avadelの取締役会の反応

AvadelはLundbeckの提案を受領したことを認め、その取締役会が「財務および法務顧問と協議の上、Lundbeckの提案が合理的に優れていると予想される」と判断したと述べました。しかしながら、同社は両提案のメリットを完全に検討する時間がなく、「現時点ではAlkermes買収を支持する推薦を変更していない」とも付け加えています。

過去のM&A争奪戦との類似性

今回のAvadelを巡る競争は、Pfizerが肥満症治療薬開発企業Metseraを100億ドルで買収した直後に発生しました。Metseraの買収も、Novo Nordiskが100億ドルの提案を行った後、Pfizerが当初の73億ドルから提案額を引き上げざるを得なかった経緯があります。Metseraは当初Novo Nordiskに鞍替えしましたが、最終的には独占禁止法の問題が少ないとされたPfizerが買収合戦を制しました。Metseraの事例と同様に、Avadelに対する両提案には、初期支払いと特定の事業目標達成に紐づくボーナス金額が含まれています。

提案内容の詳細

Alkermesの提案: 初期支払いとして18.50ドル、Lumryzが2028年末までに別の睡眠障害である特発性過眠症(IH)でFDA承認を得た場合に追加で1.50ドル。

Lundbeckの提案: 初期支払いを1株あたり21ドルに引き上げ、LumryzとAvadelの後続薬valiloxybateの米国ピーク売上高が2027年末までに年間4億5000万ドル以上を達成した場合に1ドルを追加。さらに、合計売上高が2030年までに7億ドルの閾値に達した場合に、もう1ドルが支払われます。

Valiloxybateについて

Valiloxybateは、XWPharmaから9月に2000万ドルの初期支払いでライセンスされた、塩および人工甘味料フリーのオキシベート製剤です。ナルコレプシーとIHの両方に開発されており、間もなく初期薬物動態(PK)および比較生物学的利用能試験が開始される予定です。

Alkermesの声明と市場の反応

AlkermesはLundbeckの対抗提案を認識しているとの声明を発表し、Avadelが「Alkermesが取引契約を修正するために行う可能性のあるいかなる提案についても、誠意をもって協議および交渉を継続しなければならない」と強調しました。この対抗提案のニュースが報じられると、Avadelの株価は20%上昇し、23.20ドルとなりました。

元記事:Lundbeck makes bid for Avadel, trying to displace Alkermes