中国で肥満治療薬「マズドチド」の高用量版が申請、重度肥満患者に新たな選択肢を提供か

Innovent、高用量版肥満治療薬Mazdutideを中国で申請

Innoventは、中等度から重度の肥満患者の臨床ニーズに応えるため、高用量版の体重減少薬mazdutideを中国で申請しました。二重グルカゴン(GCG)およびGLP-1アゴニストであるmazdutideは、すでに中国で2型糖尿病と肥満に対して2mgから6mgの用量で承認されていますが、新バージョンは肥満外科手術以外の選択肢を必要とする非常に肥満の人々を対象としています。

中国市場でのMazdutideの優位性

MazdutideはEli Lillyが開発し、Innoventが中国市場で展開しています。中国の肥満治療薬市場は肥満率の増加に伴い急速に成長しており、mazdutideはNovo NordiskのWegovy(セマグルチド)やLillyのMounjaro(チルゼパチド)といった競合に対し、強力なスタートを切っています。特に、頭蓋内比較試験データでは、2型糖尿病の過体重者において、セマグルチドよりも体重減少と血糖コントロールにおいてより効果的であることが示されています。

臨床試験GLORY-2の結果

中等度から重度の肥満の中国人成人を対象としたGLORY-2臨床試験において、mazdutide 9mgは60週で平均18.55%の体重減少を達成しました(プラセボ群では約3%)。また、対象者の44%が20%の体重減少を達成しています。2型糖尿病のない肥満者では、mazdutide 9mgによる平均体重減少は20%を超え、追跡期間終了時でもプラトーに達する兆候は見られませんでした。

臨床的意義と将来性

北京大学人民病院の林農教授は、BMI 32.5 kg/m²を超える非常に肥満の人々に対する中国の治療選択肢が限られており、ガイドラインでは手術が第一選択とされるものの、その侵襲性により普及が難しいと指摘しています。GLORY-2のデータは、mazdutideが代謝手術に代わる非常に有望な代替薬として位置づけられ、主要な臨床的ギャップを埋める可能性があることを示唆しています。

元記事:Innovent files high-dose mazdutide for obesity in China