米国の死産率、2%低下するも依然として高水準
2024年、米国の死産率は前年から2%低下し、数十年ぶりの低水準を記録しました。米国疾病対策センター(CDC)の新たなデータによると、この改善があったにもかかわらず、約20,000件の妊娠が胎児死亡で終わり、20週以上の妊娠1,000件あたり約5.4件の死産が発生しています。
死産率の動向と改善が見られた州
1990年には1,000件あたり7.5件だった死産率は、時間とともに緩やかに改善してきましたが、パンデミック中には上昇し、その後も年々変動していました。
昨年の改善の大部分は、以下の3州によるものです。
- コロラド州:14%減少
- ユタ州:16%減少
- ミシシッピ州:21%減少
特にミシシッピ州は、改善後も依然として国内で最も高い死産率(1,000件あたり7.8件)を記録しており、州当局は乳児の健康に関する公衆衛生上の緊急事態を宣言し、特に病院のない地域での母体ケアへのアクセス拡大に取り組んでいます。
専門家の見解と危険因子
保健専門家は、改善は喜ばしいものの、死産数は依然として高すぎると指摘しています。March of DimesのAshley Stoneburner氏は、「死産は毎年、乳児死亡と同じくらい多くの家族に影響を与えている」と述べ、早期乳児死亡の多くの危険因子が死産と共通していると強調しました。
死産の主な危険因子には、以下のようなものが挙げられます。
- 医学的要因: 糖尿病、高血圧、肥満
- 行動要因: ストレス、薬物使用
- 環境要因: 極度の熱、汚染
- 社会経済的要因: 医療へのアクセス不足、特定の民族的マイノリティグループに属すること
民族間の格差と今後の対策
CDCの調査では、黒人、ハワイ先住民、太平洋諸島系の母親は、白人、ヒスパニック系、アジア系の母親の2倍にあたる、1,000件あたり約10件の死産率を経験していることが明らかになりました。
この問題に対処するため、国立衛生研究所(NIH)は今年、死産予防に焦点を当てた3,700万ドルの研究イニシアチブを立ち上げました。研究によると、死産の約40%は予防可能である可能性があるものの、依然として多くの原因が不明なままです。
元記事:U.S. Stillbirth Rate Falls 2%, but Nearly 20,000 Losses Still Reported