英・シンガポール、新薬承認で連携強化:患者への新薬アクセス迅速化へ

UKとシンガポール、画期的な医療規制連携で患者アクセス加速

英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)とシンガポールの健康科学庁(HSA)は、両国で初となる「規制イノベーション回廊(regulatory innovation corridor)」パートナーシップを締結しました。この連携は、がん、認知症、肥満、希少疾患、高度診断といった影響の大きい分野における画期的な治療法に対し、両国の患者がより迅速にアクセスできるようにすることを目的としています。

開発プロセス効率化への貢献

この新しい枠組みにより、医薬品開発者は両国の規制当局と同時に連携できるようになります。また、両機関は早期かつ非公式な共同助言を提供することで、臨床試験の計画と設計を改善し、重複を回避し、開発遅延を短縮するのに役立つとされています。

広範な協力分野と戦略的意義

このコラボレーションは、新興の健康技術や治療法に関する「ホライズンスキャン」や、規制に関する専門知識の交換も視野に入れており、これにより両国がライフサイエンス投資のハブとしての地位を強化することが期待されています。

さらに、この取り組みはヘルスケアにおけるAIに関する共同作業によっても支えられます。英国とシンガポールは、最近発表されたHealthAI Global Regulatory Networkに参加する最初の2カ国であり、このネットワークは共有学習、共同基準、および新興リスクの早期警告を通じて、人間の健康におけるAI技術の安全かつ効果的な使用に焦点を当てています。

パイロットプログラムと背景

ライフサイエンス投資グループであるFlagship Pioneeringは、すでにこのスキームへの参加を決定しており、パイロットフェーズでこの新しい回廊の機能検証を支援します。将来的には、他の企業にも拡大することを目指しています。

MHRAの最高責任者であるローレンス・タロン氏は、この連携が「企業が最初からより良いエビデンスを構築し、開発の遅延を回避するのに役立つ」と述べています。この合意は、研究開発、臨床試験、設備投資をめぐる世界的な競争激化の中で、英国のライフサイエンスハブとしての地位が圧力を受けている中で実現しました。

元記事:UK teams up with Singapore on healthtech regulation