NVIDIA、AIクラウドプロバイダーNebiusに20億ドル投資し「AIファクトリー」を共同開発
半導体大手NVIDIAは、ライフサイエンス業界向けAIクラウドプロバイダーであるNebiusと20億ドルの提携契約を締結しました。この提携は、「AIファクトリー」の設計と開発に焦点を当てています。
Nebiusの事業と投資内容
Nebiusのプラットフォームは、創薬、マルチオミクス、ヘルステックプロジェクトを含むライフサイエンス研究を加速するために利用されています。具体的には、大規模な分子の仮想モデリングや、数百もの潜在的な薬剤候補の同時スクリーニングを可能にします。
今回の契約に基づき、NVIDIAはNebiusの普通株式2,100万株以上を20億ドルで私募により購入します。この資金は、NebiusのフルスタックAIクラウドの開発、およびグリーンフィールドデータセンターの建設に必要な投資を支援するために使用されます。
AIインフラの拡大と市場成長
この提携により、Nebiusは2030年までに最大5ギガワット(GW)のNVIDIAベースのコンピューティングインフラを構築できるようになります。最近、同社はミズーリ州に1.2GWの施設(米国最大規模となる予定)を建設する承認を得ており、これはAI需要の増加に対応するための大規模な設備投資計画の一環です。
世界のライフサイエンス分野におけるAI市場は、2023年の23億ドルから2030年には約118億ドルに達すると予測されており、年率27%で成長しています。この成長は、創薬、個別化医療の提供、ラボ自動化におけるAIの役割によって推進されています。この変革は、大規模な投資とデータセンターインフラに対する莫大なエネルギー需要を生み出しています。
両社の協力と展望
NVIDIAとNebiusは、AIファクトリーの設計とサポート、開発者や企業向けの推論およびエージェントAIスタックの作成、AIインフラの展開、そしてNebiusのAI「フリート」の健全性とパフォーマンスを監視する技術について協力すると述べています。
NVIDIAの創設者兼CEOであるジェンセン・フアン氏は、「AIはエージェントAIという新たな変曲点にあり、驚異的な計算需要とインフラ構築を加速させている」とコメント。NebiusのCEOであるアルカディ・ヴォロズ氏は、「Nebiusは初日からAIのために構築されており、NVIDIAとの提携により、ギガワット規模のAIファクトリーから推論やソフトウェアまで、スタック全体を拡張していく」と述べました。
この発表を受けて、ナスダック上場のNebiusの株価は一時16%以上上昇しました。