タケダ、便秘薬アミティーザのジェネリック薬導入遅延で巨額賠償命令
ボストンの裁判所陪審は、武田薬品工業(タケダ)が便秘薬アミティーザのジェネリック薬競争を不法に遅らせたとして、同社に8億8500万ドルの損害賠償を命じました。連邦独占禁止法に基づき、最終判決ではこの損害賠償額が約24億7000万ドルに自動的に3倍増額される可能性があります。
不法行為の内容と原告
陪審員の判断によると、タケダはジェネリック医薬品メーカーのPar Pharmaと合意し、アミティーザ(ルビプロストン)の模倣品導入を遅らせました。これにより、卸売業者、保険会社、医療基金、小売業者を含む原告は、数年間にわたり当該医薬品に過剰な金額を支払うことになったとされています。
タケダの反論と今後の対応
タケダは声明で、この損害賠償額は最終判決に至るまでにさらなる手続きが必要であるとし、「判決後の申し立てと控訴を精力的に追求する」と表明しました。同社は、Parとの特許合意は法的枠組みに「合致」しており、Parが2021年初頭に承認済みジェネリックを発売することを許可したと主張しています。これは、アミティーザの特許が失効する予定よりも6年以上早く、Parのジェネリックが最終的に承認される17ヶ月前でした。タケダはまた、裁判中に「証拠および法的な誤り」があったと主張し、それが最終結果に影響を与える可能性があると述べています。
「Pay-for-delay」取引の背景
連邦取引委員会(FTC)によると、「pay-for-delay」または「reverse payment」と呼ばれるこれらの取引は、一般的に、ブランド薬の所有者がジェネリック企業に低コストの代替品を市場に出さないよう金銭を支払う特許訴訟和解を指します。FTCは、この種の独占禁止法上の合意が、消費者と納税者に年間35億ドルもの高額な医薬品コストをもたらしていると推定しています。
アミティーザとタケダの事業環境
アミティーザは元々Sucampo Pharmaが開発し、2010年代後半には年間約5億ドルのピーク収益を上げていました。タケダは2006年の発売から2024年のライセンス終了まで、この医薬品の商業パートナーでした。
タケダは先週、Vyvanse(リスデキサンフェタミン)やTrintellix(ボルチオキセチン)といった主要ブランドの特許保護喪失に対応するため、米国で大規模な人員削減を発表し、年間コストを約13億ドル削減する計画を進めています。
元記事:Jury finds Takeda liable for $885m in pay-for-delay lawsuit