Qulipta、月経関連片頭痛の女性を対象とした第3相試験で有効性を示した初の経口CGRP阻害薬に

アブビーのQulipta、月経関連片頭痛の第3相試験で有効性を示す

アブビー社の経口CGRP阻害薬「Qulipta(アトゲパント)」が、月経関連片頭痛を対象とした第3相試験で有効性を示しました。これは、既存の治療に抵抗性を示す重症な月経関連片頭痛に対して、経口CGRP阻害薬として初めて有効性が確認された事例となります。

Quliptaの現状と新たな市場機会

Quliptaは、すでに反復性および慢性片頭痛の予防薬として承認され、昨年は23億ドル以上の売上を記録したブロックバスター薬です。月経関連片頭痛の予防薬市場への参入は、米国だけでも数百万人に影響を及ぼす大きな市場であり、他のCGRP阻害薬との競合が少ない新たな成長機会となると期待されています。

LUNA試験の結果

「LUNA」と名付けられたこの第3相試験では、月経関連片頭痛に悩む成人女性468人を対象に、Quliptaとプラセボを比較しました。

投与方法: 月経開始の3日前から7日間連続で、3回の月経サイクルにわたって投与。

主要評価項目: Qulipta群では片頭痛日数が平均1.20日減少したのに対し、プラセボ群では0.40日の減少にとどまりました。これにより、Quliptaはプラセボと比較して統計学的に有意な0.80日の片頭痛日数減少を示しました。

  • 副次評価項目: Quliptaは、すべての副次評価項目も達成しました。

今後の展開と月経関連片頭痛の背景

アブビー社は、これらの結果を規制当局と共有し、Quliptaの適応症に月経関連片頭痛を追加するよう目指しています。月経関連片頭痛は、米国だけで約1200万人の女性に影響を与えていると推定されており、女性が男性よりも片頭痛に3倍多く罹患する主要な理由の一つです。研究によると、定期的な片頭痛を経験する女性の最大3分の2が月経周期に関連する発作を報告しています。

欧州片頭痛・頭痛連盟の調査では、月経関連片頭痛は非月経性片頭痛よりも痛みが強く、持続時間が長く、治療抵抗性であることが示されています。また、回答者の68%が個別化された治療を受けたことがないと報告しており、未だ満たされていない医療ニーズが大きいことが浮き彫りになっています。

アブビー社のグローバル開発責任者であるPrimal Kaur氏は、「月経関連片頭痛の発作は重症で、長く続き、日常生活を妨げることがある」と述べ、今回のデータが「この衰弱させる病気を抱える女性に潜在的な治療選択肢をもたらす目標に近づくものだ」とコメントしています。

競合動向

経口CGRP阻害薬市場におけるアブビーの主要な競合であるファイザー社も、Nurtec ODT(リメゲパント)の月経関連片頭痛に対する第3相試験を実施中です。

元記事:AbbVie charts a new course for CGRPs in menstrual migraine