GSK、中国Chimagen Biosciencesから多発性骨髄腫治療薬のグローバルライセンスを取得、最大7億5000万ドル規模の契約に合意

GSK、多発性骨髄腫向けT細胞エンゲージャーのグローバル権利を取得

GSKは、中国のChimagen Biosciencesから、多発性骨髄腫治療薬である三特異性T細胞エンゲージャー(TCE)のグローバル権利を最大7億5000万ドルで取得しました。この取引は、GSKのパイプライン強化戦略の一環です。

潜在的なファーストインクラスのTCE

このTCEは「潜在的なファーストインクラス」とされており、多発性骨髄腫細胞への良好なターゲティングに加え、既存のTCEで課題とされてきた「困難な忍容性プロファイル」と比較して安全性の改善が期待されています。現在前臨床段階にあり、来年にはヒトでの試験が開始される予定です。

  • 標的: 2つの腫瘍関連抗原を標的とします。
  • 目標: 既存のTCEと比較して、より深く、より持続的な奏効副作用の低減を目指します。

市場機会とGSKの既存ポートフォリオ

GSKは、米国だけでも多発性骨髄腫TCE市場が約100億ドルに達すると見ており、この薬剤に大きな機会を見出しています。

GSKは既に、多発性骨髄腫治療薬としてBCMAを標的とする抗体薬物複合体「Blenrep(ベランタマブ マフォドチン)」を承認しており、その売上は急速に伸びています。今回の取得は、既存のポートフォリオを補完し、血液がん分野におけるGSKのリーダーシップ目標を推進するものとされています。

GSKの積極的なパイプライン強化戦略

GSKは新CEO Luke Mielsの下、パイプラインの強化に積極的な投資を行っています。

  • 最近の主要な取引:
  • 今年初めのNuvalentの106億ドルでの買収(肺がん治療薬Jideytroなど)。
  • HutchmedのKRASおよびEGFR標的薬HMPL-A830の13億ドルでの取得。
  • カナダの35Pharmaの9億5000万ドルでの買収。
  • Frontier BiotechとSiranBioからのsiRNA候補薬の各10億ドルでの権利取得。
  • Chimagenとの以前の提携: 2024年には、Chimagenの別の薬剤である二重CD19およびCD20標的TCE「CMG1A46」の権利も取得しています。

元記事:GSK wagers $750m on Chimagen multiple myeloma therapy