Electra Therapeutics、希少疾患sHLH治療薬開発のためNasdaq IPOを計画
米国のバイオテクノロジー企業Electra Therapeuticsが、希少な炎症性疾患である二次性血球貪食リンパ組織球症(sHLH)の治療薬候補の開発資金調達のため、Nasdaqでの新規株式公開(IPO)を計画しています。同社は2,170万株を1株あたり14ドルから16ドルで提供する予定で、IPOが上限に達した場合、企業評価額は10億ドルに迫る可能性があります。
資金使途と治療薬候補「ipsoprubart」
調達資金は、sHLHを対象としたpan-SIRP抗体ipsoprubart(ELA026)の進行中の第2/3相試験(SURPASS)に充当されます。sHLHは、感染症、自己免疫疾患、癌などによって引き起こされる過炎症性疾患で、生命を脅かす敗血症のような症状を呈します。
ipsoprubartは、sHLHの病態に関与する病理的な骨髄細胞やT細胞を枯渇させることで作用すると考えられています。第1b相試験では、12人の患者を対象に第一選択療法として使用され、100%の8週間全生存率と100%の全奏効率を達成しました。
sHLHの現状と課題
現在、sHLHに対する承認された治療法はなく、高用量ステロイド、免疫抑制剤、静注用免疫グロブリン(IVIG)などの既存治療は、長期的な毒性と限定的な有効性が課題となっています。これらの治療法を用いても、sHLHは初期数ヶ月で高い死亡率を示し、特に癌関連のsHLHは2ヶ月以内に最大50%の死亡率があります。
その他の開発プログラムと過去の資金調達
Electra Therapeuticsは、ipsoprubartをT細胞およびNK細胞悪性腫瘍患者の第1相臨床試験でもテストしており、SIRPγ特異的抗体ELA822を慢性T細胞介在性免疫疾患向けに初期段階で開発しています。
同社は昨年10月に1億8,300万ドルのシリーズC資金調達を完了しており、2022年には8,400万ドルのシリーズB資金調達も行っています。
IPOはNasdaqにETRAのティッカーシンボルで上場予定で、IPO価格は木曜日(9月17日)に最終決定される見込みです。