Vertanicalのカンナビス由来治療薬VER-01、慢性腰痛(CLBP)に対する第3相試験結果をNature Medicine誌に発表
Vertanical社のカンナビス由来治療薬VER-01の慢性腰痛(CLBP)に対する第3相試験結果がNature Medicine誌に掲載され、同薬の販売承認審査に良い兆候を示しています。この結果は、VER-01が深刻な副作用や依存リスクなしにCLBPの緩和を提供できる可能性を示唆しており、オピオイド鎮痛薬の有効な代替となる可能性があります。
試験結果の概要
- 対象者: 820人
- 疼痛スコアの改善:
- 12週時点で、VER-01投与群は11点スケールで平均1.9点の疼痛スコア減少。
- プラセボ群は平均1.4点の減少。
- 付随する改善: 疼痛の減少に加え、身体機能と睡眠の質の明確な改善が見られ、これらがVER-01の効果を臨床的に意味あるものとして参加者が認識するのに貢献しました。
- 長期効果: 6ヶ月間の延長期間を継続した患者は、平均2.9点の疼痛改善を経験しました。
VER-01の特性
VER-01は液状カンナビス抽出物であり、主要な精神活性成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)の低レベルを含む、全範囲のカンナビノイド化合物を含んでいます。
専門家の評価と今後の展望
- Prof David Nutt(インペリアル・カレッジ・ロンドン): 本研究のデザインを「エレガント」と評価し、全植物抽出カンナビスベース製品が慢性疼痛治療において役割を果たすことを「確認」したと述べました。
- Dr Jan Vollert(エクセター大学): 「優れた研究」と評し、さらなる研究の必要性を認めつつも、「この化合物が患者を助ける良い兆候」であるとしました。また、VER-01による疼痛緩和レベルは、慢性疼痛を持つ人々にとって「重要かつ臨床的に意味のあるもの」であると強調しました。
- 注意点: Dr Vollertは、本研究がカンナビス喫煙が同様の効果を持つことを示唆するものでは決してないと強調しました。
- 今後の展開: Vertanicalは、ドイツやオーストリアを含む欧州の規制当局に承認を申請しており、米国での可能な申請についてFDAと協議中であると述べています。
- 比較試験: 研究者らはオピオイドとの比較が不足していることを限界としながらも、直接比較試験はすでに実施されており、別途発表される予定であると付け加えました。