医療アドバイスに反して退院する患者への記録に、スティグマと嘲笑のニュアンスがあることが判明

医療アドバイスに反して退院する患者への記録に、スティグマと嘲笑のニュアンスがあることが判明

医療アドバイスに反して退院する患者に対する医療記録の課題

毎年50万人以上の患者が米国病院を医療アドバイスに反して(AMA)退院しており、再入院や悪い転帰のリスクに直面しています。 Johns Hopkins University School of Medicineの研究者らがこれらの退院を記録したメモを調査した結果、医師が使用する言葉やトーンが支援的ではなく、時には怒りや嘲笑を含んでいることが明らかになりました。

記録に見られる問題点

これらのメモは、しばしば家父長的、批判的、または防御的な姿勢を取り、将来の医療提供者が患者に対して偏見を持つ原因となったり、患者が再受診をためらうきっかけとなったりする可能性があります。主任著者のMary Catherine Beach, MD, MPHは、「この論文は、私たちの助言を受け入れない患者についてどう考えるかを見直すための警鐘となることを意図している」と述べています。

従来のAMA退院に関する研究は患者の特性に焦点を当ててきましたが、本研究は医療従事者と患者間の対人関係の力学に注目しています。

否定的表現の具体例

研究チームは、都市部の学術医療センターにおける362件のAMA退院に関する臨床記録を分析しました。評価された185件のメモのほとんど(90%)は、ホスピタリストや他の医師によって書かれていました。

記録には、患者の怒り、無知、信頼性の欠如を記述することで、患者に対する否定的な描写がしばしば見られました。例えば、部屋を散らかすと脅したり、叫んだり、暴言を吐いたりする患者の記述や、「自分のアドバイスは自分で受けられる」と述べた患者について微妙な嘲笑を込めて記述されたメモもありました。

否定的な表現を減らすための提言

Beach氏らは、スティグマや否定性を減らすために、言葉遣いを和らげ、患者の退院決定を記録する際に何を含めるべきか、何を除外すべきかについて多くの例を挙げています。

中立的な言葉遣いを目指すことが重要です。「看護師が彼女のAMA退院要求を私に知らせた」と書く代わりに、「患者はすぐに退院したがっていた」と書く方が良いでしょう。

患者が退院理由を話さない場合、「彼らは私たちに説明する義務はない」として、メモに残さないのが最善です。

  • 「二度と戻ってこれない」と伝えるような言葉は「ひどい」とされ、最も避けられるべき表現です。

Beach氏は、「患者が病院を退院する際、彼らはしばしば最高の状態ではありません。少しの寛容さ(grace)を与えてください」と語っています。

スティグマ化された言語の患者転帰への影響

コロンビア大学看護学部のVeronica Barcelona, PhD, MSN, RNは、電子カルテ(EHR)におけるスティグマ化された言語の影響を研究しており、臨床ノートにおけるスティグマ化された言語が出産転帰に影響を与えることを発見しました。スティグマ化された言語を含むEHRを持つ患者は、帝王切開、産後出血、絨毛膜羊膜炎のリスクが有意に高かったのです。

Barcelona氏は、「患者が自分の電子健康記録をオンラインで閲覧できるようになった今、臨床医は患者中心で患者の自律性を尊重する文書化実践に焦点を当てるべきだ」と助言しています。

元記事:Language in AMA Discharge Notes: Watch it!