フィンランドの思春期における余暇・家庭での負傷:約3割が経験、不安や友人関係との関連
概要
フィンランドの思春期における調査で、約31.4%が余暇や家庭で1回以上の負傷を報告しており、スポーツ関連の負傷が最も多いことが明らかになりました。重度の不安を抱える思春期は負傷のリスクが高く、一方で親しい友人がいない場合は負傷のリスクが低いという関連が見られました。
方法論
2013年から2021年にかけて実施された横断調査から、フィンランドの8年生および9年生の思春期383,550人分のデータを分析しました。研究者らは、自動車使用時、スポーツ、家庭活動中の自己申告による負傷(通学時の負傷を除く)に焦点を当てました。ブロンフェンブレンナーの生物生態学的モデルとKINDL-R健康関連QOL測定を枠組みとして使用し、身体的健康、精神的幸福、友人、家族、学校に注目。負傷と不安、薬物使用などの変数との関連が評価されました。
主な結果
- 回答者の約31.4%が余暇または家庭で1回以上の負傷を報告し、医療を要するスポーツ関連の負傷が最も一般的でした(19.8%)。
- 男子は女子よりも負傷を経験する可能性が高い(調整オッズ比[aOR], 1.13)。
- 重度の不安を抱える思春期は、不安レベルが低い思春期と比較して負傷の可能性が高い(aOR, 1.70)。
- 薬物を試した、または使用したことがある思春期も負傷のオッズが増加(aOR, 1.24)。
- 外国生まれの思春期は、フィンランド生まれの同世代と比較して負傷のオッズが高い(aOR, 1.27)。
- 親しい友人がいない思春期は、親しい友人が1人以上いる場合よりも負傷のオッズが低い(aOR, 0.80)。
- 学校が嫌いな者、健康状態が悪い者、懸念事項について親とほとんどコミュニケーションを取らない者では、負傷のオッズが低いことが示されました。
研究の限界
2015年のデータは技術的な問題により欠落しており、負傷関連の質問が調査の最後に配置されたことで回答者の疲労による不完全な回答が生じた可能性があります。外国出身の回答者数が少なく、データ収集時に学校にいなかった生徒もいました。
出典
本研究はフィンランド健康福祉研究所のUlla Korpilahti氏らが主導し、2025年11月16日にEuropean Journal of Public Health誌にオンライン掲載されました。
元記事:Are Injuries During Leisure Time Prevalent in Adolescents?