薬物使用スクリーニングのばらつき:患者、提供者、診療所レベルでの差異を指摘

物質使用スクリーニングの実施におけるばらつき:患者、医療提供者、診療所レベルでの分析

概要

日常的な物質使用スクリーニングを実施している医療システムにおいて、スクリーニングの実施に患者、医療提供者、および診療所レベルでばらつきが認められました。通訳を必要とする患者やアルコール関連認知障害を持つ患者はスクリーニングを受ける確率が低かった一方で、不安障害、うつ病、大麻使用障害を持つ患者はスクリーニングを受ける確率が高いことが示されました。

研究方法

研究者らは、2019年から2022年にかけて米国の医療システムにおけるプライマリケアの成人患者479,634人(約110万件の観察データ)を対象とした後ろ向き縦断コホート研究を実施しました。患者は802人のプライマリケア提供者、36の診療所、428の郡に分布していました。

  • 主要評価項目: 指標受診日または過去1年以内の物質使用(アルコール、大麻、その他の薬物)スクリーニングの受診状況。検証済みの測定法を用いて評価されました。
  • 分析: ガイドラインに準拠したスクリーニング完了の確率を推定し、施設内相関係数(ICC)を用いて結果のばらつきの割合を定量化しました。
  • 関連要因: 患者レベル(人口統計、物質使用障害の診断)、医療提供者レベル(月間受診件数、経験年数)、診療所レベル(月間受診件数、精神保健スタッフの配置)、コミュニティレベル(地方性、失業率)の要因とスクリーニング完了との関連を定量化しました。

主な結果

  • スクリーニングのばらつきは、患者レベル(ICC, 0.075)、医療提供者レベル(ICC, 0.033)、診療所レベル(ICC, 0.016)で認められました。
  • 患者要因:
  • スクリーニングを受ける確率が低い: 通訳を必要とする患者(平均限界効果 [AME], -0.041; P < .001)、アルコール関連認知障害を持つ患者(AME, -0.189; P = .001)、神経系障害を持つ患者(AME, -0.038; P = .019)。
  • スクリーニングを受ける確率が高い: 不安障害(AME, 0.029; P < .001)、うつ病(AME, 0.039; P < .001)、大麻使用障害(AME, 0.040; P < .001)。
  • 医療提供者要因:
  • スクリーニングを受ける確率が低い: 月間受診件数が多い医療提供者(AME, -0.022; P = .021)。
  • スクリーニングを受ける確率が高い: より多様な処置タイプを提供する医療提供者(AME, 0.048; P = .034)。

臨床的意義

研究者らは、「現在の知見は、医療システムにおける物質使用スクリーニング提供を改善するための多レベルの質改善努力を求める声に文脈を与える」と述べています。「医療システムは、患者がガイドラインに準拠した物質使用スクリーニングを受けられるように、医療提供者レベルの介入から恩恵を受ける可能性がある」と付け加えています。

限界点

  • 健康状態の評価は電子カルテと請求データに基づいており、未記録の状態を見落としている可能性があります。
  • アルコール、大麻、その他の薬物のスクリーニングは、単一のツールで実施されたため区別できませんでした。
  • 共変量とスクリーニング完了との関連を調べた分析は探索的なものでした。

元記事:Substance Use Screening Varies at Provider, Clinic Levels