レジェンド・バイオテック、新CEOにイングリッド・チャン氏を任命

Legend Biotech、新CEOにIngrid Zhang氏を任命

細胞治療薬開発企業であるLegend Biotechは、Ingrid Zhang氏を新最高経営責任者(CEO)に任命し、新たなリーダーシップ体制を確立しました。Zhang氏は、7月から暫定CEOを務めていたAlan Bash氏の後任となります。Bash氏は、Johnson & Johnsonと提携している多発性骨髄腫細胞治療薬「Carvykti(ciltacabtagene autoleucel)」担当の社長職に復帰します。

Legend Biotechは、7月に7年間CEOを務めたYing Huang氏がK2 TherapeuticsのCEOに就任するために退任して以来、常任のCEO不在の状態でした。

Zhang氏の経歴と抱負

Zhang氏は直近までNovartis Internationalの最高商業責任者(CCO)を務めており、それ以前は同社の中国事業や革新的な医薬品組織を率いていました。キャリアの初期には、AstraZeneca、Pfizer、McKinsey & Co.で経験を積んでいます。

Zhang氏は就任にあたり、「Legendの強固な基盤をさらに発展させ、パイプラインを前進させ、影響力を拡大し、長期的な成長戦略を実行していく」と述べています。

Legend Biotechの現状と将来戦略

Legend Biotechは現在、多発性骨髄腫におけるCarvyktiの早期治療ラインへの適応拡大に注力しており、同時に自家、同種、in vivo細胞治療候補の幅広いパイプライン開発も進めています。

主力製品Carvyktiの状況

Carvyktiは昨年約19億ドル、2026年上半期には12.5億ドルの売上を記録していますが、T細胞エンゲージャー(TCE)製品など、製造・投与が容易な競合製品の増加により、将来の成長見通しには不透明感があります。

新規パイプラインの進捗

新しいプロジェクトの一つである investigational in vivo CD19/CD20二重標的CAR-T療法「LB2501」は、再発または難治性のB細胞非ホジキンリンパ腫患者を対象とした最近の試験で、高用量群において客観的奏効率(ORR)100%(うち完全奏効83.3%)を達成しました。

  • 今年のASCO会議では、難治性小細胞肺がん(SCLC)および大細胞神経内分泌がん(LCNEC)を対象としたDLL3標的CAR-T候補「LB2102」のfirst-in-humanデータが報告され、ORR 28.6%、疾患制御率78.6%を示しました。

Legend BiotechのFrank Zhang会長は、「包括的な探索プロセスを経て、Ingrid氏がLegend Biotechの次の成長段階を導く適切なリーダーであると結論付けた」とコメントしています。

元記事:Legend Biotech names ex-Novartis exec as CEO