英国、医薬品価格上昇に備える
英国の科学大臣パトリック・ヴァランスは、米国との製薬分野の価格設定と関税に関する協議の結果、一部の医薬品のコスト増加が「避けられない」と述べました。特に、真新しい革新的な医薬品については価格上昇が予想される一方で、既存の医薬品やジェネリック医薬品では同じような上昇は見られないかもしれないと指摘しています。
米国大統領ドナルド・トランプは、欧州に対し米国製医薬品により多く支払うよう圧力をかけており、主要製薬会社は英国の厳しい事業環境を理由に投資を停止しています。
NHSへの影響と政府の対応
ヴァランス大臣は、国立医療サービス(NHS)が医薬品への支出減少傾向を逆転させる必要があることを認めており、医薬品価格の上昇がNHSに与える影響について、保健省および財務省と協議していることを明らかにしました。「革新的な医薬品の価格が上昇すれば、それに伴うコスト負担が発生し、それに対応する必要がある」と述べています。
業界の反応と自主的価格スキームの不確実性
米国との協議の不確実性を受け、英国製薬産業協会(ABPI)は、製薬企業が自主的な価格設定スキームから撤退するかどうかを通知する期限を11月14日まで2週間延長したと発表しました。これは「ライフサイエンス分野に影響を与える進行中の世界的な不確実性」を考慮し、企業が決定を下すための猶予を与えるためです。
NICE評価枠組みの見直し
米国との協議では、医薬品の費用対効果を評価する英国の枠組みであるNICEも検討されています。下級保健大臣ズビール・アーメッドは、NICEの正式な見直しはないとしつつも、現在のシステムが医療イノベーションを過小評価しているとの懸念から、この枠組みが「将来に適合する」ことを望んでいます。
元記事:UK Preparing to Meet 'inevitable' Increased Drug Costs After US Talks
