ソーシャルメディア利用とサイバーいじめ被害の関係は複雑:NTNUの研究が示唆
ソーシャルメディアを最も活発に利用する青年はサイバーいじめの被害に遭うことが多いが、この関係は単純ではないとNTNUの新しい研究が示しています。Habib Niyaraq Nobakht氏らの研究チームは、トロンハイムの781人の青年を対象に12歳から18歳まで2年ごとにソーシャルメディア利用とサイバーいじめ被害の経験を調査しました。
ソーシャルメディア利用の2つのタイプ
研究では、ソーシャルメディア利用を以下の2種類に分類し分析しました。
- 自己指向型利用: 自分のプロフィールに更新や写真を投稿すること。
- 他者指向型利用: 他者の投稿に「いいね」やコメントをすること。
主要な発見
研究の結果、以下の点が明らかになりました。
- 「投稿中毒者」は高リスク: 平均して同年代の仲間よりも多く自分の更新や写真を投稿する青年は、より多くのサイバーいじめ被害を報告しました。これは「オンラインでの過剰共有者」や「投稿中毒者」が全体的にオンラインいじめのリスクが高いことを示唆します。
- 個人の投稿増加と将来のリスク: しかし、特定の青年が自身の通常の投稿レベルを増やしたとしても、2年後にサイバーいじめの被害に遭う可能性が高まるわけではないことが判明しました。
- 他者指向型利用との関係: 他者の投稿に「いいね」やコメントをすることは、被害と有意な関係はありませんでした。
実用的な示唆
これらの発見は、サイバーいじめの予防策に対して重要な示唆を与えます。研究者は、単に「ソーシャルメディアの使用を減らしなさい」と青年に伝えるだけではサイバーいじめを防ぐことは難しいと指摘しています。予防策は、個人のソーシャルメディア投稿を減らすこと以上に、以下の構造的・社会的介入に焦点を当てるべきであると提言しています。
- ソーシャルメディアプラットフォームにおける有害なコンテンツやいじめ行為のモデレーション
- 年齢制限などソーシャルメディア利用に関する政府の政策
- デジタルウェルビーイング教育や健全な仲間関係の促進
元記事:Social media connected to cyberbullying, but not how we thought