授乳期間の延長が閉経前女性の骨髄および筋肉組成の改善と関連 – Medscape – 2025年11月21日

閉経前女性における授乳期間の延長と骨・筋肉組成、代謝健康の改善の関連性

研究の概要

この回顧的縦断解析は、2013年4月から2015年9月の間に募集された37名の閉経前女性(8ヶ月超授乳群19名、8ヶ月以下授乳群18名)を対象に行われました。ベースライン(出産後6-15ヶ月)と5年後のフォローアップ時にMRIスキャンを実施し、脊椎のプロトン密度脂肪分率(PDFF)マップ、傍脊椎筋(固有筋および大腰筋を含む)の断面積の変化を評価しました。また、経口ブドウ糖負荷試験を用いてグルコース代謝を評価し、インスリン感受性と抵抗性を推定しました。

主要な研究結果

脊椎骨髄脂肪の減少: 8ヶ月超授乳群は、8ヶ月以下授乳群と比較して、5年間で腰椎のPDFFが有意に大きく減少しました(P = .03)。この関連性は、ベースライン時の年齢とBMIで調整した後も有意でした(P = .03)。また、授乳期間が長いほど、腰椎PDFFのより大きな減少のオッズが増加しました(オッズ比 [OR], 1.12; P = .04)。

傍脊椎筋組成の改善:

脂肪浸潤の減少: 8ヶ月超授乳群では、5年間で傍脊椎筋のPDFFがベースラインから有意に減少しました(P ≤ .04)。特に固有筋のPDFFは、ベースライン時のBMIと年齢とは独立して有意な減少を示しました(P = .03)。8ヶ月超授乳群は、固有筋の脂肪浸潤減少のオッズが高くなりました(OR, 1.39; P = .04)。

筋肉断面積の増加: 授乳期間が長い女性では、5年間で傍脊椎筋の断面積がベースラインから有意に増加しました(P < .01)。

  • 代謝健康の改善: 長期授乳群は、ベースライン時点で短期授乳群と比較して、インスリン抵抗性が有意に低く(P = .02)、インスリン感受性が有意に高いことを示しました(P = .01)。

結論と今後の示唆

本研究の結果は、8ヶ月を超える授乳期間が、閉経前女性の良好な骨および筋肉組成、ならびに母体の代謝健康と関連する可能性を示唆しています。著者らは、より大規模なコホートでのさらなる研究の重要性を強調しています。

研究の限界

本研究は比較的小規模なサンプルサイズで行われました。また、妊娠前データ、出産後の体重推移、食事習慣、月経再開などの未測定の交絡因子、およびDEXAや定量的CTによる骨密度データの欠如が、PDFF変化の解釈を制限しました。詳細な記録がないため、完全授乳と部分授乳の区別は行われませんでした。

情報源

本研究はドイツのミュンヘン大学病院放射線科のNina Hesse氏らが主導し、2025年11月11日にEuropean Journal of Radiology誌にオンライン掲載されました。

元記事:Extended Breastfeeding Boosts Maternal Tissue Composition