小児化膿性汗腺炎 (HS) の治療パターンは疾患重症度によって大きく異なる
研究の概要と方法論
小児の化膿性汗腺炎(HS)における処方パターンを評価するため、研究者らは2019年3月から2020年3月の間に皮膚科医を受診した18歳未満のHS患者163人(黒人70.6%、女児81%)を対象とした単一施設の後ろ向きチャートレビューを実施しました。診断時のHurleyステージは、ステージIが52%、ステージIIが26%、ステージIIIが22%でした。Hurleyステージは認定小児皮膚科医が決定し、データはノンパラメトリック検定およびカイ二乗検定を用いて分析されました。人口統計、既往治療、鎮痛剤(非ステロイド性抗炎症薬 [NSAID] またはオピオイド)の処方に関するデータが電子カルテから抽出されました。
主要な研究結果
生物学的製剤の使用: HurleyステージIIIの患者は、ステージIの患者と比較して、生物学的製剤の使用率が有意に高かった(58.3% vs 11.8%; P < .001)。
クロルヘキシジンの使用: クロルヘキシジンの使用もステージIIIで増加しました(75.0% vs 47.1%; P = .009)。
疼痛管理: 疾患重症度が高いほど、疼痛管理のための処方が増加しました。
NSAIDの使用率は、ステージIの10.6%からステージIIの26.2%を経て、ステージIIIでは52.8%に上昇しました(P < .001)。
オピオイドの処方も、ステージIの3.6%からステージIIIの31%に増加しました(P < .001)。
疼痛管理処方のオッズ: Hurleyステージが1段階上がるごとに、疼痛管理の処方を受けるオッズが3.66倍増加することが関連していました(オッズ比 3.66; P < .001)。
臨床的意義
研究著者らは、「重症度の高い小児HS患者は、より多くの全身性薬剤と鎮痛剤を受け取っている」と述べています。この結果は、成人患者と同様に、小児集団においても重症HSに対して生物学的製剤の処方が増加していることを示唆しています。ただし、処方パターンは施設の慣行や患者の好みによって影響される可能性も指摘されています。
制限事項
本研究の制限には、後ろ向き研究デザインであること、鎮痛剤の処方を疾患関連の痛みと術後使用とで確実に区別できなかったこと、そして単一の三次紹介センターの集団であったため、より重症例に偏っていた可能性が含まれます。