英国、ジャンクフード広告の午後9時までの禁止措置を施行
英国政府は、業界からの度重なる圧力による遅延を経て、ジャンクフード広告の午後9時までの禁止措置を施行しました。この新たな規則は、子どもの肥満削減を目的としており、保健社会介護省(DHSC)はこれにより「英国の子どもたちの食事から年間最大72億カロリーが削減される」と述べています。
規制の対象と背景
この禁止措置は、肥満や慢性疾患に関連する高脂肪、高塩分、高糖分(HFSS)食品の広告を対象としています。テレビでは午後9時まで、オンラインでは常時、これらの広告が禁止されます。
当初、この禁止措置は2度延期されましたが、最終的に施行されました。政府は、2018年に導入され成功を収めたソフトドリンク産業課税(SDIL、通称「砂糖税」)の経験が背景にあると説明しています。SDILは、10~11歳女児の数千件の肥満を予防し、製品の改良や砂糖摂取量の削減に貢献しました。政府は、今回の広告禁止も同様に「健康的な選択肢の開発と促進を促進している」と述べています。
子どもの肥満状況と期待される効果
イングランドでは、小学校に入学する子どもの22.1%が過体重または肥満であり、小学校を卒業する頃には35.8%に上昇します。この子どもの肥満率は2006年の記録開始以来最高水準に達しており、子どもたちは推奨量の約2倍の砂糖を摂取しています。
DHSCは、この広告禁止措置により肥満の子どもの数を2万人削減し、長期的には約20億ポンドの健康効果をもたらすと推定しています。SDIL導入後、5~9歳児の虫歯による抜歯のための入院が12%減少した実績も報告されています。
健康専門家からの歓迎と今後の展望
肥満健康アライアンス、英国心臓財団、糖尿病UK、がん研究UKなどの健康専門家は、この広告禁止措置を「歓迎すべき、待望の一歩」と評価しています。彼らは、これが子どもを有害なジャンクフード広告から守り、将来の心血管疾患、2型糖尿病、がんのリスクを低減する上で「真の進歩」であると強調しています。
政府はさらに、SDILの対象拡大(砂糖入り乳飲料など)、16歳未満への高カフェインエナジードリンク販売禁止、学校周辺のファストフード店の規制権限付与といった追加措置も進めています。