Oncotype DXは乳がん高齢患者の再発リスクを予測できるか?

早期ER陽性乳がんの高齢女性におけるOncotype DXスコアと再発リスク

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乳房温存手術を受けた早期エストロゲン受容体(ER)陽性乳がんの高齢女性において、Oncotype DX Recurrence Scoreは再発リスクの強力な予測因子ではなかった。6年時点での局所再発の累積発生率は低く、低リスク群と高リスク群間で有意な差は認められなかった(1.9% vs 0.76%; P = .5)。

METHODOLOGY

本研究では、Memorial Sloan Kettering Cancer Centerで2006年から2018年にかけて乳房温存手術を受けた65歳以上のT1N0、ER陽性、プロゲステロン受容体陽性、HER2陰性乳がん女性1587人を評価した。患者はOncotype DXスコアに基づき、低リスク(≤ 25; 92%)と高リスク(> 25; 8%)の2群に層別化された。追跡期間中央値は74.4ヶ月。主要評価項目は局所再発の累積発生率と無病生存期間(DFS)であった。患者の99.9%で腋窩リンパ節検査が行われ、ほとんどの患者が術後補助放射線療法を受けた(低リスク群77%、高リスク群86%)。

TAKEAWAY

6年時点での局所再発の累積発生率は、低リスク群と高リスク群間で低く、有意な差はなかった(1.9% vs 0.76%; P = .5)。

両群のDFS率も類似していた(93% vs 95%; P = .5)。

放射線療法を受けなかった患者(n=350)においても、高リスク群(n=19)の局所再発率は低リスク群と同様であった(6年累積発生率5.6% vs 4.2%; P = .5)。

放射線療法は、単変量および多変量解析の両方で、局所再発リスクを有意に減少させた(ハザード比0.20)。

IN PRACTICE

研究者らは、この高齢患者集団において「Oncotype DX RSは、既存の放射線療法省略試験の結果を超えて、放射線療法に関する意思決定のための再発リスク推定をさらに洗練させるものではなかった」と結論付けている。

LIMITATIONS

放射線療法を受けなかった高リスクOncotype DXスコア患者数が比較的少なく(n=19)、再発全体の症例数も少なかったため、このサブグループにおける再発リスクの微妙な差を検出する統計的検出力が限られていた。また、6年を超える長期的な再発リスクは不明であり、単一施設での後ろ向き研究であるため、結果の一般化可能性や残存バイアスの可能性も指摘されている。

元記事:Can Oncotype Predict Recurrence Risk in Older BC Patients?