BMIスクリーニングと過剰体脂肪の特定:若者における有効性と限界
主要な発見
BMIスクリーニングは、肥満の若者の98%以上で過剰な体脂肪を確認する一方で、BMI基準で肥満ではない若者の最大32.5%においても過剰な体脂肪を特定しました。さらに、研究者たちは、人体計測(anthropometric measures)のみがDEXA(二重エネルギーX線吸収測定法)と同等の有効性で過剰な体脂肪を確認できることを発見しました。
研究方法
この分析には、2014年から2023年の間に募集されたテキサス州南部の無作為抽出された住民ベースコホートであるCameron County Hispanic Cohort(CCHC)の8歳から17歳の参加者183名が含まれました。研究者たちは、肥満の参加者における過剰な体脂肪を、ウエスト身長比(WHtR)、重度肥満基準、またはDEXAを介して測定された体脂肪量指数(FMI)を用いて確認しました。CCHC参加者は、年齢と性別をマッチさせたNational Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)のメキシコ系アメリカ人、非ヒスパニック系黒人、および非ヒスパニック系白人の参加者(2013-2018年データ)と比較されました。データ収集は、CDC/National Center for Health Statistics 2000の年齢および性別特異的な参照曲線に基づき、BMIが95パーセンタイル以上の参加者を分類して行われました。
結果の概要
- BMI基準で肥満のCCHC参加者のうち、98.5%で過剰な体脂肪が確認されました。NHANESのメキシコ系アメリカ人(98.2%)、非ヒスパニック系白人(97.1%)、非ヒスパニック系黒人(86.0%)の参加者でも同様に高い確認率でした。
- 高いWHtRの有病率はCCHC参加者で最も高く(56.3%)、次いでNHANESメキシコ系アメリカ人(45.4%)、非ヒスパニック系白人(31.7%)、非ヒスパニック系黒人(30.6%)でした。
- 高いFMIの有病率も同様のパターンを示し、CCHC参加者が最も高く32.2%、次いでNHANESメキシコ系アメリカ人(21.9%)、非ヒスパニック系白人および黒人参加者はともに12.6%でした。
- 著者らによると、人体計測のみでDEXA測定と同じ過剰な体脂肪を持つ個人を効果的に特定できることが示唆され、これらの尺度が実用的で低コストなマーカーとして有用であると結論付けられました。
臨床的示唆
「BMI単独での小児肥満スクリーニングは、肥満のほとんどの若者で過剰な体脂肪を効果的に特定する一方で、BMIで肥満ではない若者では体脂肪の過小診断を招く可能性があります。特に、CCHCの若者の約3分の1は、BMIでは肥満ではないにもかかわらず過剰な体脂肪を持っていました。これらの若者は、BMI単独の従来のスクリーニングでは見逃されるため、ルーチンの臨床ケアとサーベイランスに体組成測定を組み込むことの重要性が強調されます」と著者らは述べています。
研究の出典と限界
この研究は、ノースカロライナ大学チャペルヒル校の疫学部Alexandra B. Palmer博士が主導し、JAMA Pediatricsに2025年9月8日にオンライン公開されました。限界として、サンプルサイズが小さいため思春期状態を評価できなかった点が挙げられますが、結果は年齢層間で類似していました。