米国控訴裁判所、妊娠中絶薬ミフェプリストンの郵送処方を一時差し止め
米国第5巡回控訴裁判所は金曜日、妊娠中絶薬ミフェプリストンの郵送による処方を許可する連邦規則を一時的に差し止めました。この判決は、全国的に、特に中絶を禁止している州において、この薬へのアクセスを大幅に制限するものです。
判断の背景と詳細
ルイジアナ州が、2023年に民主党のジョー・バイデン前政権下で採択されたこの規則に異議を唱え、勝訴する可能性が高いと3人の裁判官全員一致で判断されました。2023年の米国食品医薬品局(FDA)の規制は、ミフェプリストンを対面で処方する要件を撤廃していました。
ルイジアナ州は昨年FDAを提訴し、2023年規則の採択において、敗血症や出血などミフェプリストンがもたらす深刻な有害事象のリスクをFDAが無視したと主張しました。これに対し、バイデン政権は、主要な有害事象が患者の1%未満で発生するという研究を引用し、ミフェプリストンは効果的で安全であると主張していました。
裁判所の見解と影響
第5巡回控訴裁判所は、FDAが対面処方要件の撤廃を正当化できなかったというルイジアナ州の主張に同意しました。裁判官は、「FDAによるミフェプリストンの安全策の段階的な緩和は、データや科学文献に基づかない可能性が高い」と述べました。
この判決は一時的なものですが、ミフェプリストンのアクセスを大幅に制限する初のケースとなります。2022年に米国最高裁判所が女性の憲法上の権利としての人工妊娠中絶を認める判断を撤回して以来、約半数の州で中絶が禁止または厳しく制限されており、薬物中絶が急増しています。ミフェプリストンは米国の中絶の約60%で使用されています。
今後の展望
ミフェプリストンへのアクセスを制限することは、共和党主導の州にとって最優先事項であり続けています。ルイジアナ州の訴訟に加えて、他の5つの共和党主導州も、FDAの中絶薬規制(26年前の最初の承認を含む)を巡る2つの別の訴訟を進めています。また、ルイジアナ州とテキサス州は、他州の医療提供者が住民にミフェプリストンを処方したとして訴訟を起こしたり起訴したりしており、ニューヨーク州やカリフォルニア州などの「シールド法」の有効性が試されています。
元記事:US Court Blocks Mail-order Access to Abortion Drugs, for Now