英国看護・助産師規制機関、12年間の適格性評価の不備を謝罪
英国の看護・助産師規制機関であるNMC(Nursing and Midwifery Council)は、最大12年間にわたり、看護師および助産師の適格性(fitness to practise)評価を適切に行っていなかったことを認め、謝罪しました。この不備により、登録から削除されるべきだった最大15人の看護師や助産師が業務を継続していたとされています。NMCの最高責任者であるPaul Rees氏は、この事態を「完全に受け入れがたい」と述べました。
長期にわたる問題の背景と発覚
NMCは、登録された看護師や助産師が安全に業務を行う能力があることを確認するため、健康状態や人格に関する申告(例:重大な犯罪歴や未管理の健康状態)を調査するプロセスを定めています。しかし、内部告発により、この調査の全プロセスが12年間一貫して実施されていなかったことが明らかになりました。NMCは、この問題が新しいリーダーシップの下で推進された「発言を促す文化」と「誠実さ」という新しい価値観によって発見されたと説明しています。
NMCの対応と組合からの批判
問題の発覚を受け、NMCは2月以降、専門チームを編成して18,000件以上の申請を再審査しています。現在、421人の看護師・助産師に対して追加情報を求めており、最終的な登録削除の決定は独立したパネルによって行われる見込みです。
しかし、英国看護師協会(RCN)やUnisonなどの労働組合は、NMCの対応を厳しく批判しています。RCNは、今回の「漠然とした謝罪では不十分」とし、独立した調査を要求。NMCの規制機関としての適格性に疑問を投げかけています。Unisonもこれを「深刻なシステム障害」と表現し、迅速、公正かつ透明性のある決定を求めています。
組織改革への取り組み
NMCは、長年にわたる組織的な課題(いじめ、ハラスメント、人種差別、システム障害など)を抱えていたことを認め、新しいリーダーシップの下で3年間の変革プログラムを通じて組織を立て直す決意を表明しています。
元記事:Nursing Regulator Admits 12-Year Fitness-to-Practise Lapse