乾癬の世界的負担、1990年以降倍増 – Medscape

乾癬の世界的負担が急増、2040年まで増加予測

症例数と発生率の動向

1990年から2021年にかけて、乾癬の症例数はほぼ倍増し、2021年には推定4,300万例に達しました。新規診断数も同期間に285万件から510万件へと増加し、これにより369万年の障害生存年数(YLD)が発生しています。この傾向は2040年まで続くと予測されています。

地域別では、東アジアが年齢標準化発生率(ASIR)の年間平均増加率で0.74%と最大の伸びを示しました。2021年におけるASIRが最も高かった地域は、西ヨーロッパ(10万人あたり115.3人)、アンデス・ラテンアメリカ(105人)、高所得北アメリカ(103.5人)でした。また、23カ国でASIRが10万人あたり100人を超えています。

リスク要因と影響年齢層

肥満、身体活動不足、大気汚染は、乾癬の発生率上昇と正の相関が認められました。乾癬は50〜70歳の人々に最も多く見られます。

経済的負担と医療格差

2021年における乾癬による世界の経済的負担は1,488.5億ドルに上り、内訳は医療費が951.5億ドル、生産性損失が537億ドルでした。このコストは社会経済開発指数(SDI)が高い国ほど増加する傾向があり、高SDI国が世界の総コストの85%を占めています。

対策の必要性

本研究の結果は、乾癬の世界的負担の増加と、そのリスク要因に対処し、医療格差を是正するための的を絞った戦略の必要性を浮き彫りにしています。

研究の限界

本研究はGlobal Burden of Disease 2021データセットに依存しており、発展途上国における負担の過小評価や、米国ベースの医療費データを他国に適用する際の不正確さ、労働力参加率の仮定が実際の状況を反映していない可能性などの限界があります。

元記事:Global Psoriasis Burden Doubles Since 1990