シダラ・セラピューティクス、インフルエンザ予防薬開発のため米国政府から巨額の資金援助を獲得

Cidara Therapeutics、インフルエンザ予防薬CD388開発で米国政府から巨額資金獲得

Cidara Therapeuticsは、米国政府の生物医学先端研究開発局(BARDA)から3億3900万ドルという大規模な資金提供を受け、インフルエンザの実験的予防療法であるCD388の開発を支援します。CD388はフェーズ2b NAVIGATE試験で、季節性インフルエンザに対する統計的に有意な保護効果を示しました。

CD388の特性と資金の使途

CD388は、非ワクチンアプローチとして提唱されており、単回注射で既知のすべての季節性およびパンデミックインフルエンザ株に対して普遍的な防御を提供するよう設計されています。特に、免疫不全者やワクチンへの反応が低下している高齢者など、すべての集団で同様に効果を発揮する可能性を秘めています。

BARDAからの資金のうち、最初の5800万ドルは24か月間で支払われ、CD388の製造を米国国内に移管し、初期の商業サプライチェーンを強化するために使用されます。これは、米国で使用される医薬品の国内生産を促進する政府の方針に沿ったものです。また、高濃度バージョンを含む新しい製剤の臨床試験にも充てられます。

臨床試験の進捗と今後の展望

フェーズ2b NAVIGATE試験では、健康な未接種成人を対象に、CD388の3つの異なる用量(150mg、300mg、450mg)が、単回注射後24週間でそれぞれ58%、61%、76%の予防効果(PE)を示し、主要評価項目を達成しました。副作用は注射部位反応がほとんどでした。

この良好なデータに基づき、Cidaraは現在、約6,000人の65歳以上の高齢者(併存疾患の有無や免疫不全状態を含む)を登録するフェーズ3 ANCHOR試験を開始しています。この試験が成功すれば、同社は高リスク環境での承認申請を目指す方針です。

CidaraのCEOであるJeffrey Stein氏は、この資金提供により「パンデミックへの備えに不可欠な、長期作用型の普遍的インフルエンザ予防薬」の開発が加速し、将来のインフルエンザパンデミックに備えた「国内供給オプション」と備蓄の確保が可能になると強調しています。

元記事:Cidara gets $339m BARDA award for flu prophylactic