アプリベースの認知トレーニングゲームが成人ADHDの管理改善に有効であるという強力な実証的証拠を示す新研究

アプリベースの認知トレーニングゲームが成人ADHDの管理改善に有効であるという強力な実証的証拠を示す新研究

アプリベースの認知トレーニングゲームが成人ADHD管理改善に有効である実世界エビデンス

Nature誌のMental Health Researchに掲載された新しい研究は、アプリベースの認知トレーニングゲームが成人の注意欠陥・多動性障害(ADHD)管理の改善に有効であるという強力な実世界エビデンスを示しました。

研究の概要と方法

この研究では、Lumos Labsが提供する「脳トレーニングゲーム」アプリ「Lumosity」が対象となりました。米国およびカナダの参加者から、2007年から2020年の間にアプリを使用したデータが収集され、神経心理学的テストバッテリー(NCPT)または注意と気分スケール(BAMS-7)を少なくとも2回受験し、精神疾患の診断を自己申告した人々が分析されました。NCPTは数値問題解決、処理速度、記憶、視覚記憶、推論を評価し、BAMS-7は細部の見落とし、物の置き忘れ、集中力喪失の頻度、および気分について質問します。これらの評価は、ゲーム内容を単にゲーム化したものではありませんでした。

参加者と主な発見

合計143,806人の参加者が基準を満たし、そのうち19,717人が生涯でADHDと診断されたと自己申告しました。このADHDコホートは、人口統計学的に一般集団と一致していました。

研究者たちは、ADHDコホート内で、ゲームプレイ量が多いユーザー(400~2,000回)と少ないユーザー(25回以下)における評価スコアの変化を比較しました。その結果、ゲームプレイ量が多いユーザーは、気分に関するBAMS-7の部分を除き、スコアに有意に大きな改善が見られました。このパターンは、中間的なユーザーを含めても維持されました。

研究の重要性

本研究は、いくつかの点で重要です。

大規模な実世界エビデンス: 14万人以上の総参加者と約2万人のADHDコホートという、臨床試験では通常得られない大規模なサンプルサイズでデジタルヘルスの有効性を示しました。

成人ADHDへのデジタル介入の有効性: これまでのADHDデジタル治療薬の研究が小児ADHDに焦点を当てていたのに対し、神経可塑性の違いから結果が転用できない可能性のある成人ADHDに対する有効性データを提供しました。

  • プラセボ効果への対抗: シャム群は含まれていませんが、単にユーザーと非ユーザーを比較するのではなく、用量効果(dose effects)を比較することで、プラセボ効果ではないという強力な証拠を提供しています。

Lumosityの位置づけ

Lumosityの脳トレーニングゲームは、デジタル治療薬として販売されておらず、ADHDのような精神疾患の治療を謳っていません。しかし、Lumos Labsは、ゲームから収集されたデータに基づき、デジタル治療薬やデジタルバイオマーカーの開発を進めていると報じられています。

元記事:RWE study shows promise for digital treatment of adult ADHD