ノボノルディスク、経口薬物送達技術のヴィヴテックスと21億ドルの提携で肥満・糖尿病治療薬の新世代を目指す

Novo Nordisk、Vivtexと21億ドル提携:次世代経口肥満症・糖尿病薬開発へ

Novo Nordiskは、肥満症治療薬分野における主導的地位を維持するため、薬物送達専門企業Vivtexと総額21億ドルに上る広範な契約を締結しました。

提携の概要と目的

この提携の目的は、Vivtexの技術プラットフォーム(タンパク質やペプチドなどの大型生物学的分子の経口送達向け)を活用し、肥満症および糖尿病の新世代経口薬を開発することにあります。Novo Nordiskは、消化管での吸収が悪いために現在注射剤に限定されている生物学的製剤候補の経口送達を目指します。具体的な分子は現時点では明らかにされていません。

Novo Nordiskの戦略と背景

Novo Nordiskは数週間前、ペプチドベースのGLP-1受容体作動薬Wegovy(セマグルチド)の経口製剤を米国で発売し、好調な初期売上を報告しています。同社は、経口治療薬がインクレチン系減量・糖尿病治療薬へのアクセスを広げる鍵となると予測しています。この提携は、5年以上前に発売された2型糖尿病向け初の経口生物学的製剤Rybelsus(セマグルチド)や経口Wegovyの成功に続くものです。

しかし、この契約は、同社がアミリンとGLP-1を標的とする注射剤CagriSema(カグリリンチドとセマグルチド)で期待外れのデータを報告した直後に行われました。また、Eli Lillyの肥満症治療薬Zepbound(チルゼパチド)が2025年第4四半期にWegovy注射剤の売上を上回るなど、市場競争が激化しています。

Vivtexの技術

ボストンに拠点を置くVivtexは、2018年にMITの研究者によって設立されました。同社は、AIを活用して消化管内での薬物分子の挙動を予測し、吸収を促進する新しい方法を見つけるなど、様々な薬物送達アプローチに取り組んでいます。ロボット駆動型プラットフォームには、「GI tract on a chip」と呼ばれるハイスループットスクリーニングと計算モデリング技術が組み合わされています。

契約条件

この契約には、前払い金、研究資金、マイルストーンが含まれます。提携から生じる治療法のグローバルな開発、規制活動、製造、商業化の責任はNovo Nordiskが負います。

元記事:Novo Nordisk beefs up in oral obesity drugs with Vivtex deal