HEPA空気清浄機は教室の空気中のウイルスを除去しない、と研究が示唆

HEPA空気清浄機は教室の空気中のウイルスを除去しない、と研究が示唆

教室におけるHEPA空気清浄機の効果に関する研究:ウイルス除去に効果なし

2025年10月15日(水)にHealthDayが報じたところによると、教室内のHEPA(高効率粒子空気)空気清浄機は、空気中の呼吸器ウイルスの拡散を阻止しないことが、2025年10月10日にJAMA Network Openで発表された研究で明らかになりました。

研究の背景と方法

  • この研究は、2015年9月から2020年6月にかけて実施された以前の臨床試験のデータを分析したものです。
  • 米国北東部の39の公立学校から200の教室が参加しました。
  • 教室は、能動的なHEPA空気清浄機またはフィルターを通さない偽の清浄機にランダムに割り当てられました。
  • 研究チームは、教室の空気中から検出された19種類の呼吸器ウイルスの濃度を調査しました。

主要な研究結果

  • 空気サンプルからのウイルス検出:
  • 全体の98%以上の空気サンプルからウイルスが検出されました。
  • 教室の空気サンプルには、平均3種類の異なる呼吸器ウイルスが含まれており、中にはRSVやインフルエンザウイルスなど、深刻な疾患を引き起こす可能性のある病原体を含む最大13種類のウイルスが検出された教室もありました。
  • HEPA清浄機の効果:
  • HEPA清浄機は、教室で検出されるウイルスの多様性をわずかに(33%)減少させました。
  • しかし、この減少は、病気による子どもの学校欠席を減らす効果は見られませんでした。
  • 上級研究者であるMass General Brighamの医師科学者Dr. Peggy Laiは、「空気清浄機は教室全体のウイルス負荷を減らさなかったため、学校には追加の介入が必要である可能性が示唆される」と述べています。

湿度とウイルス曝露の関連性

  • 研究では、低湿度と高ウイルス曝露の間に相関関係が見られました。
  • モデルベースの研究によると、相対湿度が40%を下回ると、インフルエンザやSARS-CoV-2などの特定のウイルスの空気中での持続性が長くなる可能性があります。

結論と今後の提言

  • Dr. Laiは、教室における病原性ウイルスの伝播を防ぐ方法について、さらなる研究が必要であると強調しています。
  • 「HEPA空気清浄機が高ウイルス曝露を減らさないことが示されたが、この試験は元々他の結果を測定するために設計されたものであることに留意することが重要だ」と述べています。
  • 空気ろ過や換気の改善に加え、教室の湿度を40%から60%の間に維持することが、ウイルスの曝露を減らし、生徒や教師の快適性を向上させるのに役立つ可能性があると提言しています。

元記事:HEPA Air Purifiers Don't Get Rid Of Airborne Viruses In Classrooms, Study Says