新しい肥満の定義により、アメリカの肥満人口が大幅に増加する可能性
新しい肥満の定義が導入され、アメリカにおける肥満とみなされる人々の数が劇的に増加する可能性があると専門家が指摘しています。JAMA Network Open誌で10月15日に発表された研究によると、30万人以上の参加者を対象とした長期健康研究において、この新しい定義を適用すると肥満の有病率が約40%から約70%に上昇しました。
新定義の詳細と健康リスク
これまでの肥満の定義は、身長と体重に基づく体格指数(BMI)のみに依存していました。しかし、新しい定義ではBMIに加えて、過剰な体脂肪に関する追加の測定値(腹囲、身長に対する腹囲の比率、腰とヒップの比率など)が考慮されます。これにより、BMIが正常でも腹部に脂肪が蓄積している人々も肥満と分類される可能性があります。
研究者らは、新しく肥満に分類された人々が、肥満でない人々に比べて糖尿病、心臓病、早死のリスクが高いことを発見しました。Mass General Brighamの内分泌学者であり共同主任研究者であるLindsay Fourman博士は、「すでに肥満の流行があると考えていたが、これは驚くべきことだ」と述べています。
治療の資格と専門家の見解
この新しい定義は、減量手術やOzempic、Wegovy、ZepboundなどのGLP-1薬といった肥満治療の保険適用対象者を増加させる可能性があります。South Shore University Hospitalの外科部長であるArmando Castro-Tie博士は、これにより「より多くの患者が特定の治療の資格を得るだろう」と指摘しています。
この研究では、新たに肥満と分類された人々(以前は肥満とされていなかった人々)において、心血管疾患や糖尿病のリスクが増加していることが示されており、肥満治療薬やその他の治療法について興味深い疑問を提起しています。専門家は、BMIだけでは体脂肪の分布を考慮できないという限界を認識しており、この新しい定義は、必要な人々にケアを届け、慢性的な健康問題が発生する前に過剰な体重を減らすのに役立つと期待されています。American Heart AssociationやObesity Societyを含む少なくとも76の組織がこの新しい定義を支持しています。
元記事:Millions More Americans Might Be Obese Under New Definition, Experts Say
