Stada、秋にIPO再試行を検討
ドイツの製薬会社Stadaは、今年初めに延期した株式公開(IPO)計画について、この秋に再度試みる可能性があると述べました。同社のピーター・ゴールドシュミット最高経営責任者(CEO)は、一般的な市場状況が整えば、今後数ヶ月でIPOを実施する意向を示しています。
IPO延期の背景と現在の状況
以前、4月にIPOを計画していましたが、米国トランプ政権による関税脅威による製薬市場の変動を受け延期されました。この脅威は、EUとの新たな貿易協定により、少なくとも現時点では後退したと見られています。
現在の所有者と事業内容
Stadaは現在、2017年に約60億ドルで買収した投資グループのBain CapitalとCinvenが所有しています。同社は、ジェネリック医薬品、一般用医薬品(OTC)、および希少疾患・慢性疾患向けのスペシャリティ医薬品を専門としています。IPOは、これらのプライベートエクイティ企業にとって、投資からの大きなリターンを得る機会となると見られており、IPOにより約15億ユーロ(17.5億ドル)を調達し、約100億ユーロの企業評価額となる可能性が示唆されています。
記録的な上半期業績
Stadaは、上半期に売上高が6%増の21億ユーロ、営業利益が5%増の4億8100万ユーロを達成し、ゴールドシュミットCEOはこれを「記録的水準」と表現しました。この成長は、多角的なポートフォリオ、強力な新製品発売、非常に高い従業員エンゲージメント率によって牽引されたと述べています。
スペシャリティ医薬品部門の顕著な成長
特に、スペシャリティ医薬品部門は18%増の4億8600万ユーロと大きく成長しました。この成長は、昨年夏に欧州委員会によって承認された、ジョンソン・エンド・ジョンソン社の主力免疫治療薬Stelara(ウステキヌマブ)の初のバイオシミラーであるStadaのUzpruvoの発売が主な要因です。UzpruvoはAlvotechとの提携で開発され、尋常性乾癬、乾癬性関節炎、クローン病の治療に使用が承認されています。
強固なパイプライン
ゴールドシュミットCEOは、将来の成長を支える強固なパイプラインがあることを強調しています。
- aflibercept、denosumab、golimumab、tocilizumabなどのスペシャリティバイオシミラーの承認・発売準備が進行中。
- 上半期に50件の事業開発・ライセンス契約を締結。
- 糖尿病および肥満症向けのGLP-1受容体作動薬を含む、複数の主力医薬品候補もパイプラインに豊富に揃っています。