米国の妊娠健康保護、4年連続で「D+」評価:March of Dimes報告書
March of Dimesの2025年レポートカードによると、米国は妊娠健康保護において進展が見られず、4年連続で「D+」という歴史的に低い評価を受けました。2024年には約38万人の赤ちゃんが早産で生まれ、全国の早産率は10.4%と、先進国の中でも高い水準で推移しています。
主要な調査結果と課題
人種間の格差が悪化: 黒人母親の早産率は全体平均より約50%高い。
保険の種類による格差: メディケイド加入者の早産率は約12%に対し、民間保険加入者は10%未満。
産前ケアの開始遅延: 妊娠初期(第1期)に産前ケアを開始する妊婦は25%未満で、4年連続で減少。
慢性疾患の増加: 妊婦における高血圧は6%、糖尿病は8%増加し、早産のリスク要因となっています。
乳児死亡率: 10万出生あたり5.6人で安定していますが、2023年には2万人以上の赤ちゃんが1歳の誕生日を迎えられませんでした。
母体死亡率の格差: 黒人、アメリカンインディアン/アラスカ先住民、太平洋諸島系母親は、白人母親の2〜3倍の割合で妊娠中または産後に死亡しています。
March of Dimesのチーフメディカル&ヘルスオフィサーであるマイケル・ウォーレン博士は、これらのデータが「深く落胆させる」と述べ、早産の危険因子や不平等な医療アクセスが長年知られていることを指摘。同団体のプレジデント兼CEOであるシンディ・ラーマンは、「我が国は母子保健危機に陥っており、あまりにも多くの家族が忘れ去られている」と強調し、人種的・社会経済的格差への対処、早期の産前ケアへのアクセス改善、慢性疾患の負担軽減の必要性を訴えました。
元記事:U.S. Making No Progress In Protecting Pregnancy Health, March Of Dimes Report Card Says