幻覚剤、躁病や双極性障害と関連か:研究

幻覚剤の使用が躁病および双極性障害のリスク増加と関連

2025年12月2日に『PLOS Medicine』誌で発表された研究結果によると、幻覚剤の使用により救急治療室や病院で治療を受けた人々は、数年以内に躁病と診断される可能性が6倍、双極性障害と診断される可能性が4倍高くなることが示されました。

研究の背景

近年、ケタミン、LSD、シロシビンといった幻覚剤は、娯楽目的だけでなく、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神疾患の治療薬としても注目を集め、その使用が増加しています。しかし、これらの薬物が、気分障害のリスクが高い人々において躁病行動や双極性障害を引き起こす可能性が懸念されていました。主任研究者のダニエル・マイラン医師は、「幻覚剤の使用が、臨床試験以外の状況で一部の人々に重要なリスクをもたらす可能性があることを強調しています。」

主要な研究結果

今回の研究では、幻覚剤の使用で入院または救急治療を受けた約7,300人の患者の医療記録と、他の原因で入院した78,000人以上の人々の記録が比較されました。その結果、幻覚剤の使用で治療を受けたグループは、その後の3年以内に躁病の治療を必要とするリスクが6倍、双極性障害と診断されるリスクが4倍高いことが判明しました。このリスク増加は、大麻の過剰使用で入院した人々と同程度であると報告されています。

研究者の見解と今後の展望

研究者らは、幻覚剤が直接的にその後の躁病エピソードを引き起こすというよりも、これらの患者にすでに存在していた気分障害のリスクを露呈させる可能性が高いと考えています。上級研究者のマルコ・ソルミ准教授は、「我々の結果は、幻覚剤使用における治療効果と安全性プロファイルの複雑さに関する重要なギャップを埋めるものです」と述べ、将来的には、個人レベルで有益な結果と有害な結果を予測する因子を特定するための研究が必要であると付け加えています。

元記事:Hallucinogens Linked To Mania, Bipolar Disorder