サノフィ、Ocular Therapeutixの買収で再交渉か、初期入札は却下される

サノフィ、Ocular Therapeutix買収へ再始動か

フランスの製薬大手サノフィは、米国のバイオテクノロジー企業Ocular Therapeutixの買収に向けた動きを準備していると報じられています。昨年、サノフィが提示した1株あたり16ドルの初期提案は、企業価値を過小評価しているとして拒否されましたが、現在はより好条件の取引を検討しているとのことです。

Ocular Therapeutixの主要資産

Ocular Therapeutixの現在の株価は11.28ドルで、時価総額は約24億ドルです。サノフィの関心は、主に以下の資産にあります。

  • Axpaxli (OTX-TKI):湿性加齢黄斑変性症(wAMD)向けに開発中の新しいアキシチニブ製剤。眼内に注射するタイプで、糖尿病性網膜症のプログラムも計画されています。
  • 現在、wAMDを対象とした第3相試験(SOL-1)が進行中であり、今年第1四半期に結果が発表される予定です。
  • このSOL-1試験は、競合薬であるRegeneronとBayerのwAMD治療薬「Eylea(アフリベルセプト2mg)」に対し、優位性を評価する唯一の主要試験とされています。
  • Ocular社は、この製品で「潜在的な優位性ラベルとクラス最高の持続性」を獲得することを目指しています。
  • Dextenza:眼科手術やアレルギー性結膜炎の治療に使用されるコルチコステロイドで、四半期あたり約1,500万ドルの売上を上げています。
  • Elutyx薬物送達プラットフォーム:サノフィのパイプラインにある眼科疾患治療薬に応用可能な技術です。
  • OTX-TIC:緑内障および高眼圧症を対象とした中期段階試験中の別の候補薬です。

サノフィのM&A戦略

この買収が実現すれば、サノフィにとって数週間で2度目のM&Aとなります。同社は12月にワクチン開発企業Dynavaxを25億ドルで買収することに合意しました。昨年も、ワクチン専門企業のViceBioを16億ドル、Blueprint Medicinesを91億ドルで買収しており、積極的なM&A戦略を展開しています。これは、2030年代初頭に主力製品であるDupixent(デュピルマブ)の特許保護失効の可能性に備え、パイプラインを強化するための動きと見られています。

サノフィは、Ocularへの関心に関する憶測についてコメントしていません。

元記事:Sanofi linked to takeover bid for Ocular Therapeutix