英国NHS改革:18,000の事務職削減と組織再編を承認
英国のウェス・ストリーティング保健大臣は、財務省との合意に基づき、約18,000のNHS事務職を廃止する一連の改革を承認しました。この改革は年間10億ポンドを節約し、その全額が最前線の患者ケアに再投資される予定です。
改革の主な内容
事務職の削減: 約18,000の事務職が廃止されます。
NHSイングランドの解体: 前保守党政権下で設立されたNHSイングランドは解体され、その機能は保健社会福祉省(DHSC)に統合されます。これにより、「二つの組織が同じ仕事をする重複」が解消されると政府は説明しています。
Integrated Care Boards (ICBs)の人員削減と役割転換: 2022年に導入された地域保健サービスを計画するICBでも大幅な人員削減が行われます。ICBはNHSを「近隣保健サービス」へと変革し、病院から地域社会へのケアの移行と、治療よりも予防に重点を置くというNHSの10年計画の二つの柱を達成する任務を負います。
財政的側面: 大規模な解雇費用を賄うための10億ポンドの現金注入は財務省に拒否されましたが、今年の予算超過は許可され、2026-27年に回収されることになります。
政府の主張と関係者の反応
政府は、事務手続きにかかる10億ポンドの節約が116,000件の股関節・膝関節手術を追加で賄うのに十分であると述べています。
この発表に対し、
NHS Confederationは「NHSリーダーに確実性をもたらす歓迎すべき動き」として歓迎しました。
NHS Providersの最高経営責任者であるダニエル・エルケレスは、「計画された解雇を進めることができる実用的な一歩」と評価しつつも、「これらの変更の影響を受ける職員、すなわちNHSに献身と奉仕を提供してきた人々が、非常に不確実な未来に直面していることを認識しなければならない」と懸念を表明しました。
- British Medical Association (BMA)は、NHSイングランドからの多くの職務喪失が「予防への移行」、特に公衆衛生と計画に与える影響、そして生活を失う全職員への影響について懸念を示しました。BMAのトム・ドルフィン議長は、節約額で手術が増えるという主張に対し、「十分な外科医、麻酔科医、その他の手術室スタッフ、または目的に合った手術スペースがなく、既存の需要を満たすことができない」と指摘。ローテーションの穴埋め、研修医の訓練職の創出、スタッフの給与の価値回復に資金を使うべきだと主張しました。
この発表は、金曜日から始まる研修医による5日間のストライキと、NHSが使用する医薬品の価格高騰の脅威に先立って行われました。
