Innovent BiologicsのGLP-1アゴニスト「mazdutide」がOzempicを凌駕
DREAMS-3試験で血糖コントロールと体重減少に優位性
Innovent Biologicsは、GLP-1アゴニスト候補mazdutideの臨床データにより、急成長するGLP-1アゴニスト市場での存在感を高めている。頭対頭比較試験であるDREAMS-3試験において、グルカゴン/GLP-1アゴニストのmazdutideは、過体重の2型糖尿病患者を対象に、GLP-1アゴニストであるNovo NordiskのOzempic(セマグルチド)よりも、HbA1cレベルの低下と体重減少において効果的であることが示された。
具体的には、32週後において、HbA1cが7.0%未満かつベースラインから体重が10%以上減少した参加者の割合は、mazdutide群で48%に対し、Ozempic群では21%だった。また、HbA1cレベルの平均低下率はmazdutideで2.03%、Ozempicで1.84%。体重10%以上の目標達成率は、それぞれ10.3%と6%であった。
激化するGLP-1市場の競争と今後の展望
mazdutideは既に中国で2型糖尿病と肥満の両方で承認されており、Eli Lillyが他の市場で開発を進めている。Eli LillyのGIP/GLP-1アゴニストMounjaro(チルゼパチド)および肥満症治療薬Zepboundも、OzempicやWegovyを比較試験で上回っており、これらの結果はNovo Nordiskの株価下落と経営陣交代の一因となっている。
GlobalDataは、mazdutideが中国市場で主要な肥満治療薬となる可能性を予測している。中国以外のGLP-1市場の次の戦場は経口薬であり、LillyとNovo Nordiskが現在の注射薬に代わる効果的な選択肢を提供しようと開発を進めている。Lillyはさらに、GLP-1、GIP、グルカゴンを標的とするトリプルアゴニストretatrutideを開発中。一方、Novo Nordiskはセマグルチドとアミリンアゴニストを組み合わせたCagriSemaや、デュアルGLP-1/アミリンアゴニストamycretinで市場での優位性の回復を目指している。
