Novo Nordisk、経口セマグルチドで肥満治療薬市場の優位性を確立か
Novo Nordiskは、経口GLP-1アゴニストであるWegovy(セマグルチド)の錠剤型に関する第3相OASIS 4試験で、最大16.6%の体重減少を達成し、肥満治療薬競争で優位に立った。この結果はNew England Journal of Medicineに発表された。
OASIS 4試験の主な結果
64週間の試験で、経口セマグルチド24mgを継続的に服用した患者は平均16.6%の体重減少を達成。プラセボ群では2.7%だった。
断続的に服用した患者でも13.6%の体重減少が見られた。
この有効性は、既存の注射型Wegovyの臨床試験で示された約17%の体重減少に非常に近い。
患者の34.4%が20%以上の体重減少を達成した(プラセボ群は2.9%)。
競合薬との比較と市場承認状況
このデータは、Eli Lillyの経口GLP-1薬orforglipronのATTAIN-1試験の結果(72週で12.4%の体重減少)よりも優れていると見られる。
Novo Nordiskは既にFDAにセマグルチドの経口薬として承認申請済みで、年内に決定が下される見込み。
Lillyはorforglipronの米国規制当局への申請を第4四半期に予定しており、Novo Nordiskが市場投入で先行している。
Novo Nordiskへの影響と市場機会
この強力な臨床データは、LillyのZepbound(チルゼパチド)との競争や、注射用セマグルチドの調合薬販売による圧力に直面するNovo Nordiskにとって大きな勝利となる。
経口Wegovyが承認されれば、その高い有効性、セマグルチドの認知度、そして患者が求める利便性の高い経口選択肢であることから、Novo Nordiskの商業的バランスを有利にする可能性がある。
現在、肥満患者で注射型減量薬を使用しているのは2%未満であり、経口代替薬には大きな市場機会がある。Novo NordiskはFDA承認後、十分な供給を確保し、経口減量薬の新たな治療基準を設定することを目指している。