MI Societyシンポジウム:口腔ケアにおける低侵襲アプローチの推進
2026年7月3日、クロアチアのザグレブで開催された2026 Organisation for Caries Research (ORCA) 会議中に、International Society for Minimum Intervention Dentistry (MI Society) のシンポジウムが開催されました。このシンポジウムは、主要な専門家と熱心な聴衆を集め、Minimum Intervention Oral Care (MIOC) の臨床実践への導入を推進することを目的としていました。
MIOCの哲学とシンポジウムのプログラム
シンポジウムでは、従来の外科的・疾患中心のアプローチから、予防、感受性評価、低侵襲介入、長期メンテナンスを重視する全体論的で個人中心のケアモデルへの根本的な移行が示されました。Prof. Avijit Banerjee、Ivana Miletić、Falk Schwendickeの各氏が登壇し、以下のテーマについて講演を行いました。
- MIOCの哲学
- 低侵襲な治療における材料選択
- 最近発表されたMIOC導入支援に関する国際専門家コンセンサス
参加者の反応とMIOC導入の課題
シンポジウムは満員の聴衆を魅了し、活発で思慮深い議論が展開されました。参加者からの質問は、理論を超えてMIOCを日常の臨床実践に導入したいという歯科コミュニティの明確な関心を示していました。議論では、臨床応用、材料選択、医療システムレベルでのMIOC導入の障壁、およびエビデンスを現実世界の設定に変換する際の課題について、有意義な意見交換が行われました。
国際コンセンサスと今後の展望
このシンポジウムは、昨年12月にドイツのミュンヘンでMI Societyの支援のもと開催された専門家コンセンサスプロセスで作成された論文「Minimum intervention oral care (MIOC)—overcoming implementation barriers: An international expert consensus」の成果に基づいて構築されました。この論文は、臨床実践、教育、人材組織、医療システム設計全体でのMIOCの普及を支援するための、構造化されエビデンスに基づいた推奨を提供しています。
全体として、このシンポジウムは、科学的エビデンス、臨床実践、医療システムを連携させる上で重要な一歩となり、MIOCが口腔医療の成果を向上させるための主要なフレームワークとしての役割を強化しました。Prof. Schwendickeは、「コンセンサスをプライマリケアの医療システムと臨床実践における現実世界での実施へと転換する明確な勢いがある」と述べ、イベントの重要性を強調しました。
元記事:MI Society symposium at ORCA 2026 advances the implementation of minimum intervention oral care