CAR T療法、形質転換性インドレント非ホジキンリンパ腫でより良好な転帰を示す

CAR T療法、形質転換性インドレント非ホジキンリンパ腫でより良好な転帰を示す

CAR T細胞療法:形質転換型低悪性度非ホジキンリンパ腫における転帰の優位性

研究概要

形質転換型低悪性度非ホジキンリンパ腫(TriNHL)患者110名と、de novo大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)患者391名を対象としたマッチド解析により、CAR T細胞療法がTriNHL患者でより優れた治療成績を示すことが明らかになった。

方法論

本研究では、フランスのDESCAR-Tレジストリに登録された4施設からのデータが分析された。対象患者は、2018年7月から2023年6月の間に、少なくとも2ライン以上の前治療後に市販のCAR T細胞療法を受けた患者である。診断の確認は、LYMPHOPATHネットワークによる臨床病歴と専門家による病理学的レビューを通じて行われた。CAR T細胞療法実施時の形質転換は、CAR T細胞輸注前4ヶ月以内および前治療後に実施された生検によって確認された。

主要な結果

CAR T細胞療法は、TriNHL患者においてde novo LBCL患者よりも有意に優れた転帰を示した。

  • 1年無増悪生存率(PFS): TriNHL群では55.8%(95% CI, 43.6-66.4)であったのに対し、de novo LBCL群では31.7%(95% CI, 21.4-42.6)と高かった(ハザード比, 0.54; 95% CI, 0.36-0.82; P = .0034)。
  • 最良総合奏効率および完全奏効率: TriNHL群ではそれぞれ82.4%および63.5%であり、de novo LBCL群の63.5%および50.6%と比較して高かった。
  • 1年全生存率(OS): TriNHL群では72.1%(95% CI, 59.6-81.4)であったのに対し、de novo LBCL群では50.7%(95% CI, 38.2-62.0)と優位であった(P = .031)。
  • 毒性プロファイル: 両群間で毒性プロファイルに有意な差は観察されなかった。

結論

研究著者らは、「本マッチド比較研究は、TriNHL患者におけるCAR T細胞療法のより高い有効性を明らかにし、その毒性プロファイルはLBCL患者と同等であった」と結論付けている。

研究の限界と開示

研究データセットは、所有権の考慮により公開されていない。患者のプライバシー保護のため、全てのデータは適用される法律および規制に従って匿名化されている。筆頭著者であるPierre Stephanは、AbbVie、BeiGene、Institut Servierとの関係を開示している。

元記事:Which Lymphoma Type Responds Best to CAR T?