ニルセビマブ、RSV関連細気管支炎による小児救急外来受診の減少に2シーズン目も高い有効性を維持
研究の背景と方法
フランスの研究者らは、国内でのニルセビマブ予防接種導入の1シーズン目(2023年10月~2024年2月)と2シーズン目(2024年10月~2025年1月)において、小児救急外来におけるRSV関連細気管支炎予防に対するニルセビマブの有効性を評価するため、多施設テストネガティブ症例対照研究を実施しました。
対象は、細気管支炎の初回エピソードで受診し、RSVの鼻咽頭検査を受けた1歳未満の乳児636人(中央値3ヶ月、男児52.4%)でした。RSV陽性細気管支炎の乳児を症例とし、RSV陰性細気管支炎の乳児を対照としました。
主要な知見
全体で25.5%の乳児がニルセビマブの投与を受けました。
RSV陽性率は、1シーズン目に71.1%、2シーズン目に71.8%でした。
ニルセビマブによるRSV関連細気管支炎の予防効果は、1シーズン目に83.2%(95% CI, 68.0%-91.4%)、2シーズン目に89.3%(95% CI, 77.8%-95.1%)でした。
両シーズン間でニルセビマブの有効性に有意な差は認められず(P = .97)、両シーズンを通じて一貫した保護効果が示されました。
- 入院予防においてもニルセビマブの有効性は高く、1シーズン目に82.3%、2シーズン目に89.6%でした。
結論と今後の示唆
本研究は、2シーズン目における治療効果が1シーズン目と同程度に強力であることを示すことで、ニルセビマブの広範な使用がその有効性を損なわなかったことを示唆しています。
研究の限界
RSV株のゲノムシーケンスは実施されませんでした。本研究の観察的性質上、因果関係の特定はできません。また、特に迅速抗原検査と比較してPCR検査では偽陰性結果の可能性は排除できません。
資金提供と開示
本研究はSanofiとAstraZenecaから資金提供を受けました。一部の著者は、複数の製薬会社から非金銭的支援、個人的報酬、助成金、その他の関係があると報告しています。
元記事:Nirsevimab Sustains Protection Against RSV Bronchiolitis
