廊下でのケアが「日常茶飯事」に、救急外来のキャパシティ逼迫 – Medscape – 2025年12月10日

英国救急部門における「廊下ケア」の蔓延と深刻な懸念

英国の救急部門において、患者の約5人に1人が廊下や待合室で治療を受けていることが、Royal College of Emergency Medicine(RCEM)のTrainee Emergency Research Network(Tern)による研究で明らかになりました。2025年3月に165のA&E部門で行われた調査によると、17.7%(1万人以上)の患者が「エスカレーションエリア」と呼ばれる、通常は患者ケアに使用されないスペースでケアを受けていました。

エスカレーションエリアの実態と安全上の問題

「エスカレーションエリア」には、廊下、待合室、二重になった診察室、そして15分以上待機中の救急車などが含まれます。この研究では、エスカレーションエリアの患者の54.5%から61.1%が廊下などの非臨床スペースにいることが判明しました。研究者たちは、「国の指針ではエスカレーションエリアの使用は許容されないとされているが、この研究はそれが日常的であることを示している」と指摘しています。

さらに深刻なのは、10.5%から26.2%の施設で蘇生用診察室の即時収容能力がないと報告されており、これは「重大な患者安全上の問題」とされています。RCEMのイアン・ヒギンソン博士は、この研究が「廊下でのケアという恥ずべき慣行が英国の救急部門で蔓延している」ことを裏付けるものであり、高齢者、脆弱な患者、精神疾患患者、子供といった患者が影響を受けていると強調しました。

通年での問題と政府への提言

調査が冬のピーク時ではなく3月に行われたことは、「廊下でのケアが一年中問題である」ことを示しています。保健大臣は2029年までにイングランドでの廊下でのケアを終わらせると公約しましたが、ヒギンソン博士は「優先順位が与えられていない」と批判し、今すぐ行動を起こすことが不可欠であると訴えました。彼は、救急部門での転送措置に焦点を当てるのではなく、病院の運営方法を改善し、病院のベッドを必要としない患者がベッドにいないようにすることこそが優先事項であると主張。「この研究は状況の緊急性を示している。改善を何年も待つことはできない」と締めくくりました。

元記事:Corridor Care ‘Routine’ as A&E Capacity Stretched