早期発症大腸がん(CRC)検出のための新規液状生検テスト
概要
細胞外およびエキソソーム結合マイクロRNAを組み合わせた血液ベースの液状生検が、早期発症CRCの検出において強力な全体的診断性能、早期病期における高感度、および20~35歳患者への有効性を示しました。
研究方法
早期発症CRCの罹患率上昇と50歳未満のスクリーニング受診率の低さを受け、非侵襲的な血液検査が早期発見に役立つかを評価する国際多施設コホート研究が実施されました。
- 参加者: 18~49歳の542人が参加し、503の血漿検体と118の組織検体を提供。組織学的に証明された早期発症CRC患者と、年齢・性別をマッチさせたがんのない対照群が含まれました。
- バイオマーカーとモデル: バイオマーカー発見コホート(n=118)から6つの循環バイオマーカー(細胞外2つ、エキソソーム4つ)が特定され、これらをインプットとして機械学習モデルが作成されました。
- 評価: モデルは1つのコホート(n=192)で学習され、独立した外部コホート(n=191)でテストされました。術後サンプル(41人)は短期的な変化の評価に使用。診断精度はAUROC、感度、特異度で評価されました。
主要な結果
- 全体的な診断性能: 早期発症CRC検出において高い精度を示し、トレーニングコホートでAUROC 97.5%、外部テストコホートでAUROC 95.6%を達成。テストコホートにおける感度は91.6%、特異度は87.5%でした。
- 病期別の感度:
- I~III期全体で97.3%(I期94.1%、II期100%、III期96.8%)
- 高悪性度異形成で61.5%
- 病期別のAUROC値は93.1%~97.4%の範囲でした。
- 年齢層別の性能: 18~49歳全体で一貫した性能を示し、20~35歳のグループではAUROC 98.5%でした。
- 術後の変化: 根治的意図の手術後、スコアは低下し、多くの場合4日目までに陰性化しました。
臨床的意義
著者らは、この血液検査が若年層における内視鏡スクリーニングの順守努力を補完する戦略となり得ると指摘。侵襲的な手技をためらう若年成人にとって、より魅力的な選択肢となり、CRCスクリーニングへの参加を促進する可能性があります。
限界点
- サンプルサイズが控えめであったため、一部の病期別推定値で信頼区間が広くなった可能性があります。
- コホートの性質上、早期発症CRCで高い死亡率を示すアフリカ系アメリカ人患者を評価できませんでした。
- 細胞外小胞の分離方法では純粋なエキソソームは得られませんでしたが、検出に関連する内容物は濃縮されました。
資金提供と開示
本研究は、米国国立がん研究所、Istituto de Salud Carlos III、Fight Colorectal Cancer、およびCollaborative Group of the Americas on Inherited Gastrointestinal Cancerから助成金を受けています。著者らは関連する経済的利害関係がないと報告しています。
元記事:Liquid Biopsy Test Promising for Detecting Early-Onset CRC?