膝OA患者における日中の身体活動パターンと死亡リスク
研究の概要
研究者らは、膝変形性関節症(OA)またはその高リスクの成人において、1日の中での身体活動の4つの異なるパターンを特定しました。特に、朝と夕方の活動が少ないことが、全死因死亡リスクを約2倍増加させることと関連していました。
研究方法
本研究は、膝OA患者またはそのリスクのある成人における日中の身体活動パターンが死亡リスクと関連するかどうかを調べるための観察研究データの二次解析として実施されました。
参加者: 米国の4つの臨床施設から1927人(平均年齢65.1歳、女性55.3%)が参加しました。
データ収集: 参加者は7日間、覚醒時間中にヒップ加速度計を装着しました。1分ごとのデータを時間ごとの合計に変換し、非装着時間をチェックし、中強度から高強度の活動(moderate-to-vigorous activity)の分数を計算しました。
分析: 研究者らは日中の活動パターンを特定し、各パターンの発現度に応じて参加者を低、中、高の3つのグループ(tertiles)に分類しました。中央のグループを基準群としました。主要評価項目は、最大8年間にわたって評価された全死因死亡率でした。週の中強度から高強度の活動レベル(30分未満 vs 30分以上)で層別化された分析も行われました。
主要な発見
分析により、サンプルにおける身体活動の変動の約82%を説明する4つの日中活動パターンが特定されました。
- 高い全体活動(high overall activity)
- 高い夕方活動(high evening activity)
- 高い朝と夕方活動(high morning and evening activity)
- 非常に高い朝活動(very high morning activity)
死亡リスクの増加:
「高い朝と夕方活動」パターンの最も低いグループの参加者は、中程度のグループと比較して死亡リスクが約2倍でした(調整ハザード比 [aHR] 2.09; 95% CI, 1.15-3.80)。
「高い夕方活動」パターンの最も低いグループの参加者も、中程度のグループと比較して死亡リスクが1.78倍高かった(aHR 1.78; 95% CI, 1.01-3.12)。
活動レベルが低い参加者のリスク: 週に30分未満の中強度から高強度活動の参加者では、「高い朝と夕方活動」パターンの最も低いグループで死亡リスクが3.74倍、また「非常に高い朝活動」パターンの最も低いグループで2.48倍に増加しました。
8年間の生存率: 全4パターンにおいて、最も活動の高いグループでの8年間生存率は98%、中程度のグループで97%、最も低いグループで93%でした。
実践的示唆
研究著者らは、「ほとんどの膝OA患者は最低限の活動ガイドラインを満たしていないため、日中の活動パターンは、活動の総量では反映されない活動制限を特定するのに役立つ可能性があります。これらのパターンは、症状の負担が低いと報告している患者における機能障害を示す臨床マーカーとして機能する可能性があります」と述べています。
制限事項
サンプルは主に高学歴の白人女性で構成されており、結果の一般化可能性を制限しています。研究者らは非装着時間をサンプル平均で置き換えており、活動パターンに偏りをもたらした可能性があります。8年間の追跡期間と高い生存率は、関連を検出する検出力を制限した可能性があります。
出典
この研究はSydney C. Liles氏(デラウェア大学)が主導し、2025年12月22日に「Arthritis Care & Research」誌にオンライン公開されました。
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元記事:Low Morning and Evening Activity Ups Death Risk in Knee OA