ヴィーガン・ベジタリアン食と乳児の成長に関する研究
研究概要
本研究は、2014年から2023年にイスラエルで生まれた約120万人の子どもたちのデータを用いたレトロスペクティブコホート研究であり、ヴィーガンおよびベジタリアン食が乳児の成長に与える影響を評価した。ケアギバーが報告した食生活パターン(ヴィーガン0.3%、ベジタリアン1.2%、雑食98.5%)に基づいて、乳児の成長パターンと体重状態が分析された。主要評価項目は身長(cmおよびWHO年齢別身長Zスコア)、副次評価項目は体重、頭囲、出生時体重(在胎期間別出生時体重パーセンタイル)であった。
主要な研究結果
出生時体重: ヴィーガン家庭の乳児は、在胎期間別出生時体重パーセンタイルが最も低く、次いでベジタリアン、雑食グループの順であった(P < .001)。
授乳期間: ヴィーガン群の母親は、完全授乳および部分授乳の期間がベジタリアンおよび雑食群よりも長かった。
早期乳児期の低体重リスク:
ヴィーガン家庭の乳児は、雑食家庭の乳児と比較して、早期乳児期(生後60日間)に低体重である可能性が有意に高かった(調整オッズ比[aOR], 1.37; P = .001)。
ベジタリアン家庭の乳児も、雑食家庭の乳児と比較して、低体重である可能性が高かった(aOR, 1.21; P < .001)。
24ヶ月時点での差異: 24ヶ月時点では、発育不全、低体重、過体重の有病率は低く、食生活グループ間に有意な差は認められなかった。
身体測定値: ヴィーガン群の子どもは、身長、体重、頭囲の指標が雑食群よりも低かったが、出生時体重で調整するとこれらの差は減弱した。
臨床的示唆
これらの結果は、適切に計画されたヴィーガン家庭の食生活パターンが乳児の健康な成長をサポートする可能性を示唆している。妊娠中および早期乳児期における栄養カウンセリングと定期的な成長モニタリングが、最適な乳児の発達を確実にするために役立つ可能性がある。
研究の限界
データのほとんどは生後1年以内に収集され、約40%の子どもは24ヶ月以降の測定値が不足していた。
食生活パターンはケアギバーによる自己申告であり、母親と乳児の食事に関する詳細な情報は不足していた。
ベジタリアンおよびヴィーガン食の定義は標準化されていなかった。
元記事:Do Vegan, Vegetarian Diets Affect Infant Growth Differently?