転倒による開放眼球損傷:隠れた全身性疾患と薬剤関連リスクの兆候
TOPLINE: 転倒による開放眼球損傷を負った患者は、転倒時に新しい医学的問題、既存疾患の悪化、または薬剤変更を頻繁に経験しており、しばしば眼科以外の専門医によるケアを必要とすることが判明しました。
研究方法
研究者らは、2016年4月から2024年8月にかけて学術医療センターで転倒関連の開放眼球損傷の治療を受けた成人162名(平均年齢73.7歳、女性59.3%)のカルテを後方視的にレビューしました。主要評価項目は、転倒前90日から転倒後90日までの180日間の期間における新しい全身性診断、薬剤変更、および既存の全身性疾患の悪化でした。
主要な発見
新しい全身性診断: 180日の期間中に、103名の患者(63.6%)が、転倒に寄与したと見なされる少なくとも1つの新しい全身性診断を受けました。最も一般的な診断は、感染症(n=32)、不整脈(n=21)、慢性筋骨格疾患(n=18)でした。
既存疾患の悪化: 患者の26.5%で既存の病状が悪化し、これらの悪化の65.1%が転倒に寄与したと見なされました。
全身性薬剤の変更: 全身性薬剤の変更が351件記録され(患者あたり平均2.2件)、これには67件の抗菌薬変更と16件のステロイド変更が含まれます。降圧薬が中止または減量された最も一般的なクラスでした。
死亡率: 生存状況が判明している141名の患者のうち、23名が1年以内に死亡しました。85歳以上の患者では、65歳以下の患者よりも死亡率が高いことが示されました。
臨床的意義
転倒による開放眼球損傷は、「基礎となる全身性疾患、既存の健康状態の悪化、または薬剤毒性の前兆イベント」である可能性があります。たとえ「機械的な転倒」と分類されても、転倒に影響を与えた可能性のある全身性評価を排除すべきではありません。眼科医は、高リスク患者における全身性疾患の発見を改善し、将来の転倒や未治療の状態による重大な罹患率と死亡率を防ぐために、多分野にわたる評価を提唱すべきです。
限界
本研究は後方視的であり、対照群がないため因果関係を証明できません。一部の転倒は純粋に機械的である可能性があり、診断や薬剤変更が転倒と無関係である可能性もあります。また、すべての患者が完全な医学的評価を受けているわけではなく、一部の追跡調査や診断が記録から欠落している可能性もあります。
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