併用ルマテペロン、大うつ病性障害(MDD)において安全かつ有効:第3相試験

Lumateperone、大うつ病性障害(MDD)のうつ病・不安症状を改善

試験概要

2021年から2024年にかけて実施された第3相、無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験において、大うつ病性障害(MDD)の成人約500人を対象に、既存の抗うつ薬治療(シタロプラムまたはエスシタロプラム)にLumateperone 42 mgを追加する治療法が検討されました。参加者の平均年齢は45歳で、66%が女性でした。主要評価項目は、ベースラインから43日目までのMontgomery-Åsberg Depression Rating Scale (MADRS) 合計スコアの変化でした。

主要な結果

うつ病症状の有意な改善: Lumateperone併用群は、プラセボ併用群と比較して、MADRS合計スコア(最小二乗平均差 [LSMD], -4.9; P < .0001)およびClinical Global Impression Scale-Severity (CGI-S) スコア(LSMD, -0.7; P < .0001)において、ベースラインから43日目までの有意な減少を示しました。

奏効率と寛解率の向上: Lumateperone併用群では、奏効率が46%(プラセボ群24%; P < .0001)、寛解率が26%(プラセボ群14%; P < .001)と、いずれもプラセボ群より有意に高かったです。

  • 患者報告による改善: 患者報告によるうつ病症状(Quick Inventory of Depressive Symptomatology-Self Report 16-item (QIDS-SR-16) 合計スコア; LSMD, -2.4)および不安症状(Generalized Anxiety Disorder seven-item (GAD-7) 合計スコア; LSMD, -1.6)も、Lumateperone群でプラセボ群と比較して有意な改善を示しました(両方ともP < .0001)。

安全性

Lumateperoneは一般的に忍容性が良好でした。最も一般的な治療中に発現した有害事象は、口渇(Lumateperone群11% vs プラセボ群2%)、疲労(10% vs 2%)、および振戦(5.0% vs 0.4%)でした。

臨床的意義と限界

本研究の結果は、抗うつ薬治療で効果が不十分なMDD成人患者にとって、Lumateperone 42 mgの併用が有望な新規治療選択肢となる可能性を示唆しています。ただし、治療抵抗性の患者、差し迫った自殺リスクのある患者、MDD以外の併存精神疾患を持つ患者は除外されており、研究期間も短期間であるため、結果の一般化可能性には限界があります。

資金提供

本研究は、Intra-Cellular Therapies(Johnson & Johnson社の子会社)によって資金提供されました。

元記事:Adjunctive Lumateperone Safe, Effective for MDD