ロシュ、米ノースカロライナ州に7億ドルの製造施設を着工
ロシュ傘下のジェネンテックは、米国への500億ドル投資計画の一環として、ノースカロライナ州ホリー・スプリングスに7億ドルを投じる製造施設の建設を開始しました。この施設は、ジェネンテックにとって米国東海岸初の製造拠点となります。
ホリー・スプリングス施設と生産対象
- 規模: 65,000平方メートル
- 目的: 肥満症候補薬を含むロシュの代謝性疾患治療薬の生産を支援
- 稼働予定: 2029年
- 雇用: 建設段階で1,900人以上、稼働後は約400人の常勤雇用を創出
- 立地理由: ホリー・スプリングスが「バイオ医薬品イノベーションの成長ハブ」であり、熟練した労働力、強力な学術センター、ライフサイエンス企業へのアクセスが容易なため。
この投資は、数日前にジョンソン・エンド・ジョンソンが同地域に20億ドルのバルク原薬製造施設を建設すると発表したのに続く、ホリー・スプリングスへの二度目の大型投資となります。
ロシュの肥満症治療薬開発と施設の先進性
ロシュは、業界の多くの企業と同様に、糖尿病および減量のための様々なインクレチン療法(例:アミリンアナログ「ペトレリンチド」、デュアルGLP-1/GIP受容体作動薬)を開発しており、これらはすべて第2相臨床開発段階にあります。また、抗ミオスタチン候補「エミュブロバート」の治験も進めています。
ホリー・スプリングス施設は、最新のバイオ製造技術、高度な自動化、デジタル機能を活用し、将来の拡張スペースや潜在的な供給途絶に対する回復力も考慮されています。
広範な米国投資計画と業界の動向
ロシュのトーマス・シャイネッカー最高経営責任者(CEO)は、この7億ドルのプロジェクトが、米国でのプレゼンスを拡大するための500億ドル規模のコミットメントの不可欠な部分であると述べました。この5年間の米国投資計画には、ペンシルバニア州の遺伝子治療製造施設、持続的グルコースモニタリング製品の製造ユニット、マサチューセッツ州のAIを活用したR&D施設などが含まれ、完了後には米国からの医薬品輸出が輸入を上回ることを目指しています。
ドナルド・トランプ元大統領の圧力に応じ、多くの大手製薬会社が、米国での製造およびR&D施設の新規建設やアップグレードに数十億ドルを投資することを表明しており、業界全体で国内生産強化の動きが加速しています。
