致命的な下痢菌「C. difficile」が白人患者を標的に、新たな研究が示す
Clostridioides difficile(C. diff)感染症による致命的な下痢が、白人患者において黒人やヒスパニック系の人々よりも高い死亡率を示すことが、新しい研究で明らかになった。
死亡における人種・地域・性別の差異
研究者らは、C. diff感染症による死亡の約84%が白人に発生していると報告。これに対し、黒人患者は8%、ヒスパニック患者は6%未満であった。
また、死亡の84%が都市部およびその周辺地域で発生しており、都市居住者におけるリスクの高さが指摘された。
C. diffによる死亡は、男性よりも女性に多く、全体の約58%を占める。
医療アクセスと抗生物質使用の関連
研究者であるムハンマド・ソハイブ・アスガー医師は、「C. diffの医療現場での有病率は、特権の通常のダイナミクスを逆転させる。つまり、より多くの医療アクセスを得られる人々が、感染により死亡する可能性が高い」と述べている。
C. diff感染症は主に、大量の抗生物質を服用した人々に発生する。抗生物質が腸内細菌を損傷・除去することで、C. diffが侵入し、下痢や大腸炎を引き起こす。
米国CDCによると、抗生物質服用中またはその後3ヶ月間は、C. diff感染のリスクが最大10倍高まる。
アスガー医師は、責任ある抗生物質の使用、特に医療現場での使用を促進し、格差に対処する必要性を強調している。
研究の詳細
本研究では、1999年から2023年までの全50州における216,000件以上のC. diff関連死をCDCデータを用いて追跡した。
C. diffによる死亡は、2006年から2015年の間にピークに達し、これは抗生物質耐性菌の出現が原因であったとされる。
死亡の71%が病院患者、21%が介護施設、長期療養施設、ホスピスなど、医療施設での発生が顕著であった。
補足
- この研究結果は、IDWeekという合同年次会議で発表されたものであり、査読済みジャーナルに掲載されるまでは速報と見なされるべきである。
