アッヴィとバイオテック企業カリコ、10年超の提携を解消か

アッヴィとバイオテック企業カリコ、10年超の提携を解消か

AbbVieとCalico、10年超の数十億ドル提携に終止符

Alphabet傘下のバイオテクノロジー企業CalicoAbbVieとの間で10年以上にわたって続いてきた数十億ドル規模の提携が終了したという報告が浮上しています。この提携解消は、FDAがABBV-CLS-628(常染色体優性多発性嚢胞腎疾患ADPKDを対象としたフェーズ2試験中のプログラム)にオーファンドラッグ指定を与え、迅速承認したわずか数日後の出来事です。

提携の歴史と規模

この提携は、AlphabetのGoogle部門がCalicoを立ち上げた翌年の2014年に始まりました。

当初、両社は加齢関連疾患(神経変性疾患やがんを含む)の治療法開発に最大15億ドルを共同で投入することを約束しました。

提携は2018年2021年に拡大され、その潜在的価値は35億ドルに達しました。

Calicoは2025年までプロジェクトを早期臨床開発に進め、2030年までフェーズ2a試験を実施する責任を負っていました。

AbbVieはプロジェクトが後期開発段階に達した際に引き継ぎ、商業活動を主導するオプションを持っていました。

しかし、11年以上の期間と17.5億ドル以上の投資にもかかわらず、両パートナーは新たな医薬品の規制当局による承認をまだ一つも得ていません。

提携終了の背景と理由

情報筋によると、AbbVieの「心変わり」は、同社の戦略が低分子医薬品からより複雑な遺伝子医薬品へとシフトした結果であるとされています。

この戦略転換により、約100名の従業員が職を失う見込みです。AbbVieはCalicoとの関係状況についてコメントしていません。

今回の提携解消は、今年初めに報告された筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬fosigotifator (ABBV-CLS-7262)期待外れな結果に続くものです。HEALEY ALS Platform Trialのデータでは、fosigotifatorがALSの疾患進行、症状、呼吸機能、QOLスコアに影響を与える証拠は見つかりませんでした。

また、Calicoが最近、自社開発エンジンに頼るのではなく、中国のMabwell Bioscienceから線維症治療薬の抗体ベースIL-11阻害剤(9MW3811)をライセンス導入したことも、一部ではCalicoの自社開発能力の課題を示唆していると見られています。

提携終了が報じられる直前、CalicoはAbbVieの元グローバル医薬品化学責任者であるPhilip Kym氏を新設の薬物探索責任者に任命しており、両社の密接な連携がうかがえる状況でした。

その他の提携プログラム

現在進行中の他の提携プロジェクトには、潜在的ながん免疫療法として早期臨床試験中のABBV-CLS-484(PTN1/2阻害剤)が含まれます。

元記事:AbbVie exits alliance with Alphabet biotech Calico; report