Sanofi本社に家宅捜索、Société Généraleの資金調達取引で脱税・マネーロンダリングの疑い
フランスの金融詐欺対策局(PNF)と国家反詐欺局(ONAF)は、パリにあるSanofiの本社に対し家宅捜索を実施しました。これは、フランスの大手銀行Société Généraleが提供した資金調達取引に関する調査の一環です。
捜査の背景と対象
Le Monde紙の報道によると、PNFとONAFは、Société GénéraleがSanofiのほか、乳製品会社のLactalisや保険大手のAXAを含む複数の企業向けに設定したスキームが、脱税およびマネーロンダリングに関与している可能性を調査しています。今回の捜索には約30人のONAF検査官と2人のPNF代表が参加しました。この調査は2024年初頭に始まり、昨年にはパリ近郊およびルクセンブルクにあるSociété Généraleのオフィスも家宅捜索を受けています。
Sanofiは現在、「脱税のマネーロンダリング」、「組織的または加重的な脱税のマネーロンダリング」、および「犯罪的共謀」の疑いで捜査を受けています。特に焦点が当たっているのは、多国籍企業に金融コンサルティングおよびサービスを提供するSociété GénéraleのGlobal Banking & Advisory (GLBA) 部門です。
Sanofiの過去の調査と声明
これは、過去2年間で金融当局によるSanofiの事業に対する2度目の調査となります。2023年には、PNFがSanofiのベストセラー薬である免疫治療薬Dupixent (dupilumab) の2017年の発売に関する「財務コミュニケーション」について調査を開始したと報じられましたが、その後の情報はほとんどありません。
今回のONAF/PNFによる家宅捜索に関して、Sanofiは声明で次のように述べています。
- 「他の多くの企業と同様に、Sanofiは数年前にSociété Généraleが提供した資金調達契約を、10年以上前の買収の一環として利用しました。この契約が現在、国家金融検察庁の調査対象となっています。」
- 具体的な調査対象の取引は不明ですが、2015年以前のSanofi最大の買収は、2011年に完了したGenzymeの200億ドル買収でした。
- Sanofiは「この件において、適用される全ての法律および規制を遵守していると信じています」とし、「グループは全ての権利を留保し、当局に協力します」と表明しています。