Regeneron、多発性骨髄腫治療薬Lynozyficで市場を追撃
Regeneronは、多発性骨髄腫に対するBCMA標的療法市場において、Johnson & JohnsonやPfizerの競合製品に追いつくべく注力しています。
Lynozyficの現状とLINKER-MM4試験の画期的な結果
RegeneronのBCMAxCD3二重特異性抗体Lynozyfic (linvoseltamab)は、再発/難治性多発性骨髄腫の5次治療以降としてFDA承認を受けました。これは、競合するJ&JのTecvayli (teclistamab)やPfizerのElrexfio (elranatamab)に約2年遅れての承認でした。
ASH (米国血液学会) で、RegeneronはLynozyficを未治療多発性骨髄腫の治療へ進める根拠として、フェーズ1/2 LINKER-MM4試験の結果を発表しました。この試験では、以下の主要な成果が報告されました。
70%以上の非常に良好な部分奏功以上 (VGPR+) の達成率。
95%という高い微小残存病変 (MRD) 陰性化率。
MDアンダーソンがんセンターの主任研究者Robert Orlowski氏によると、LINKER-MM4はBCMAxCD3二重特異性単剤療法として、治療歴のない多発性骨髄腫患者を評価した初の臨床試験であり、その結果は非常に印象的であると述べています。これは、新規診断患者が通常、複雑な多剤併用療法を受けており、それぞれに毒性があることを考慮すると特に重要です。Lynozyficの単剤療法で、既存の4剤併用療法に匹敵するMRD陰性化率を治療早期に達成していることは注目に値します。
今後の展開と競合戦略
Regeneronは、Lynozyficの適応拡大を目指し、新規診断および再発/難治性多発性骨髄腫の両方で、単剤療法および併用療法を含む複数の試験を進めています。これにより、BCMA標的療法の競合製品(GSKのBlenrep、BMSおよびJ&J/Legend BiotechのCAR-T療法など)に追いつくことを目指しています。
Lynozyficは、「患者中心の奏功に応じた投与レジメン」によって差別化を図ることを期待されています。初期導入期間後、2週間に1回の点滴、そして24週後にVGPRを達成した患者では4週間に1回の点滴という柔軟な投与スケジュールが特徴です。これに対し、TecvayliやElrexfioは皮下注射で、Blenrepは3週に1回の静脈内点滴です。
元記事:ASH: Regeneron makes frontline case for Lynozyfic in myeloma